ガソリンの価格比較サイトがダウン、ネットの弱点は変わらず最安値を求めさまよう(2/2 ページ)

» 2008年04月05日 08時00分 公開
[怒賀新也,ITmedia]
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 実際に、動画を提供するサイトなどでは、アクセスすると、まずテキストが表示され、数秒あるいは十秒以上経ってから動画用のアイコンが現れるといったケースがある。

 「広告画面の表示が遅れたりすれば信用問題になり得る」(塚本氏)

 インフラとしてのインターネットにはまだ改善の余地がありそうだ。

 ちなみに、ライムライト・ネットワークスが提供するサービスは、コンテンツを提供する事業者のサーバとライムライトのサーバをつなぎ、ライムライト側のサーバに表示コンテンツをキャッシュして保存しておくというものだ。

 ネット利用者が事業者のコンテンツを閲覧しにいった際に、実際にはライムライトのサーバにキャッシュしたデータを利用者に提供するといった仕組みだ。キャッシュの仕組みを利用することで、コンテンツを表示する時間を大幅に短縮できるという。日本では日本経済新聞社のポータルサイトである「NIKKEI NET」などが同社のサービスを利用している。

 いわゆるCDN(Contents Delivery Network)と呼ぶ同様のサービスを米Akamaiの日本法人、アカマイなども提供している。

 Limelight Networksの業績は、2004年の1100万ドルから2007年は実績ベースで1億600万ドルと3年間で10倍に達している。米Akamaiが2月に発表した2007年の年間収入は、前年比48パーセント増の6億3640万ドルとなり、こちらも高成長率だ。

 ネットインフラの弱点をIT業界から眺めたときに、勝者の1つとしてこうしたCDNサービス業者が浮かび上がってくる。

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