役職別にチェック――ゴールデンウィーク前のセキュリティ連休こそ気を引き締めて(1/3 ページ)

ウイルスやマルウェア、そしてシステムトラブルに休日はない。ゴールデンウィーク中にもセキュリティリスクは存在し続け、むしろ連休を利用した攻撃さえ想定されるのだ。

» 2008年04月25日 08時00分 公開
[岡田靖,ITmedia]

一般社員編

 会社が休みになっても、ウイルスやマルウェアの活動が休みになるとは限らない。ゴールデンウィークという大型イベントを悪用したスパムやフィッシングメールなども考えられる。一方で、連休中はクライアントPCの管理もおろそかになりがちだ。

 休暇に入る前には、セキュリティポリシーなどで異なる規程がある場合はともかく、機器の電源を完全に落として帰ることが望ましい。起動したまま誰も操作しないPCは、セキュリティ上のリスクを増大させるばかりだ。できることなら、連休明けに異常を抱えたPCの面倒を見る羽目にならぬよう、休み前にチェックをしておくとよいだろう。

 例えば、ウイルス対策ソフトのスキャンやWindowsのスキャンディスクを実施し、問題がないことを確認しておくだけでも、休み明けの不安は軽減できるはず。

 データも、可能な範囲でバックアップしておくことが望ましい。PCというものは、久しぶりに通電したときに不調をおこしやすい。もし連休明けにそのような事態になったとしても、連休前の状態に戻せるようにしておくのだ。ついでに、デスクトップやマイドキュメントなどのデータの整理をしておくと、仕事がしやすくなる。

 また、連休中にメールボックスが溢れてしまうケースも、まだ企業では発生しうるので注意が必要だ。独自にメールサーバを運用している場合など、メールボックスの容量が小さいままの企業もある。そういった企業では、休みに入る前にメールボックスをできるだけ空にしておくべきだ。


 そして休暇明けには、仕事に取り掛かるより前に、ウイルス対策ソフトのパターンファイル、OSや各種アプリケーションのセキュリティパッチなど、ひと通りのセキュリティアップデートを実施しておこう。こうした作業は、仕事に取り掛かる前のウォーミングアップとして、休みボケを解消するのにも良いだろう。アップデート作業中の待ち時間には、これから取り掛かるべき業務の段取りを考えるのにも役立つ。

 また、連休中にはスパムメールなども大量に届いていることだろう。どんなに高度なスパム対策システムであっても、100%完全にスパムを排除できるとは限らないし、逆に仕事上のメールがスパム扱いされてしまうケースもあるのだから、メールチェックの際には目視できちんと確認しておくことが望ましい。また、連休のイベントなどを悪用したスパムやフィッシングメールも想定されるため、うっかり開いてしまったりせぬよう、しっかり気をつけておくべきである。

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