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» 2008年05月15日 14時15分 UPDATE

Wireless Enterprise Symposium 2008 Report:BlackBerry誕生は日本がきっかけ――RIMのラザリディス共同CEO

スマートフォン「BlackBerry」の成功の要因と日本市場への展開についてResearch In Motion社長兼共同CEOのラザリディス氏に聞いた。

[國谷武史,ITmedia]

 ビジネスマンを中心に人気を集めるスマートフォン「BlackBerry」を展開するカナダResearch In Motion(RIM)は、2007年度は好業績となりユーザー数も過去最高となるなど好調な事業展開を続ける。同社成長の要因と日本市場に対する展望について、マイク・ラザリディス社長兼共同CEOに聞いた。

ITmedia ビジネスユーザーに特化したモバイルサービスは独特な事業との印象を受けますが、何がきっかけだったのでしょうか。

ラザリディス氏 私自身は学生時代からコンピュータ技術やワイヤレス技術に携わってきました。ワイヤレスでデータをやり取りするというのは、実は日本で開かれた国際会議で自動販売機のメンテナンス情報をワイヤレスで受け渡ししているという発表を聞いたのがきっかけでした。

 まず、双方向でメッセージをやり取りするページャーを開発し、1998年から電子メールやブラウジングができるワイヤレスデータシステムを本格的に始めました。これが現在のBlackBerryとなっています。

lazaridisceo.jpg マイク・ラザリディス社長兼共同CEO

ITmedia 昨年度の業績が非常に良かったそうですが、RIMが成功した要因とは何でしょうか。

ラザリディス氏 最も特徴的なのはわれわれのシステムが非常に品質の高い強固なセキュリティ環境を実現している点でしょう。政府機関や軍事機関、企業が求めるレベルのセキュリティを確保しています。

 POP3やIMAPの電子メールをモバイル環境に配信するという利便性、また、MicrosoftのExchange ServerやIBMのLotus Domino、NovellのGroupWiseといったグループウェアをモバイルで利用できるようにしました。経営層から現場部門に至るまでのあらゆるビジネスパーソンが簡単に利用できる操作性も支持される理由になっています。

 ワイヤレスにおいては、GSMやW-CDMA、CDMA 2000 1xEV-DOをサポートし、最近ではWiFiにも対応しました。特にWiFiは企業利用が拡大し、今後はますますBlackBerryの活躍が期待されます。こうした技術への対応も積極的に行ってきました。

ITmedia 新端末はマルチメディアなどコンシューマーを意識したような機能を搭載していますが、今後はコンシューマー市場にも進出していくのでしょうか。

ラザリディス氏 新製品の「BlackBerry Bold」は、あくまで大企業のエグゼクティブ層をターゲットとしたハイエンドモデルに位置付けています。しかし、BlackBerry Boldをスマートに使いこなすユーザーの姿を見て、一般の方々が「BlackBerryを使いたい」と感じれば、結果的にコンシューマー市場進出へのきっかけになるかもしれませんね。

ITmedia 日本市場は高機能端末が人気を集める世界でも独特な市場だと言われますが、どのような印象をお持ちですか。

ラザリディス氏 日本に拠点を置くグローバル企業が数多く存在し、海外企業でも日本をアジアの拠点に位置付ける企業が少なくありません。われわれにとって日本は、BlackBerryの潜在的なユーザーを抱える非常に有望な市場です。

 コンシューマーの中にも、高精細の動画機能や高品質な端末を求める方が多くいると聞いています。BlackBerry Boldのような、われわれのプロダクトが多くの方に受け入れられるのではないかと期待しています。

ITmedia 日本市場に対してどのようにアプローチされるのですか。

ラザリディス氏 3G端末「8707h」を販売しているNTTドコモのように、日本でリーダーシップを発揮している企業との提携を軸に日本でのビジネスをさらに拡大していきたいと考えています。

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