PCのデータ損失は失恋よりも痛手ストレス調査

シマンテックが実施したPC利用時のストレス調査によると、PCのデータ損失は失恋よりも大きなストレスになることが明らかになった。

» 2008年06月18日 16時52分 公開
[ITmedia]

 PCの全データを損失することは、失恋するよりも大きなストレスになる――シマンテックは6月18日に発表した「PC利用時のストレス調査」の結果でこのようなことが分かった。

 同調査では、抱えているストレスを100%とした場合、PCのトラブルに起因するストレスの割合は全体の27%になり、前回調査の20%から大きく上昇した。

 具体的にPC利用時にはどのようなストレスを感じているのか。ダメージがまったくない状態を「0」、最も深刻なダメージがあった状態を「10」としてストレスを数値化したところ、「PCが故障して使用不能になる」(6.99)と「PCに保存していたファイルをすべて損失」(6.98)が、「財布紛失」(7.99)、「友情を失う」(7.41)、「病気やケガをする」(7.32)に続いて高い数字となった。これらは、「失恋をする」(6.03)ことによるストレスを各世代、年齢すべてで上回った。

ストレスの要因 数値
財布紛失 7.99
友情を失う 7.41
病気やケガをする 7.32
PCが故障して使用不能になる 6.99
PCに保存していたファイルをすべて損失 6.98
失恋する 6.03

 PCのパフォーマンスに何らかのストレスを感じているという回答は全体の8割以上となった。最も多かった回答は「動作が遅い」(67%)。「アプリケーションの起動の遅さ」や「処理速度の遅さ」など、動作への不満が前回の調査よりも増加した。

 購入時のPCのパフォーマンスを100とした場合、使用中のPCのパフォーマンスの平均値は72.3となった。ユーザーは3割近くパフォーマンスが低下しているととらえている。

 ストレスを感じる要因として、「重要なデータの損失」(37%)が最も多かった。データの容量は増加しているが、データのバックアップをしているのは57%で、前回と変わらなかった。過去1年において大切なデータを損失したのは約2割。損失したデータについて、回答者の約半数が「ほとんど復元できなかった」と回答している。

 同調査は、インターネットの利用経験が3年以上の男女1000名を対象に実施。2006年、2007年に続き3度目の実施となる。

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