コラム
» 2008年06月19日 08時56分 UPDATE

闘うマネジャー:「業務はプロ、開発は素人」が取り組むシステム画面のラフスケッチ (1/3)

「システム開発なんて、とてもとても」という職員に開発のリーダーになってもらうための方法がある。BPRを大上段にかざして「To-Be」「As-Is」を熱く議論する必要はない。

[島村秀世,ITmedia]

確実に1歩を踏み出すための方法論

 毎年4月になると、筆者のもとには「システム開発なんて、とてもとても」という職員が配置される。もちろん人事課には「業務を知っている人をくれ」とお願いしているので、それなりに優秀な人材であるが、「休暇担当として、現行システムの運用と追加開発を担当してくれ。それと施設予約システムの再開発にも着手して欲しい」と言われれば、「頑張ってはみますけど…うぅぅ……」としか答えられないのが実情だ。他の自治体なら、「経験豊富なベンダーに助けてもらって」となるわけだが、長崎県は歳入に占める県税の割合が14%程度しかない県なので、そう簡単にベンダーに助けを求めるわけにもいかない。そこで、各職員に頑張ってもらうしかないので、手始めにと考えたのがシステム画面のラフスケッチである。前回までに書いたように、ラフスケッチ+Webデザイナーのサポートを前提としているため「できません」という職員はいない。初めてシステム開発に携わる職員も確実に1歩を踏み出せる。

 ところで、ワープロ等の初心者向けガイド本を改めて手にとって見てほしい。この手の本は図を追っていくと、どうすればよいかが大体わかり、補足的に文書を読むとさらに便利な使い方が分かるようになっている。

 嫌々ながらも始めた1枚のラフスケッチが、Webデザイナーの手を借りながら2枚となり3枚となり枚数が増え、20枚を越えてくるようになると、ガイド本で図を追っていくのと同じで、職員はシステムの流れが大体理解できるようになっている。これは、時間をかけたからだということもあるが、1枚づつ、少しづつ進めるという手順なため、理解が進むのだと思う。そもそも配置されたばかりの職員は、これといってできることはない。ゆっくりと着実に仕事を覚えてもらった方がよい。

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