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» 2008年07月10日 14時03分 UPDATE

大人が、企業が子どもを守る:増加する学校裏サイトや犯罪予告 企業も取り組みを強化 (1/2)

特定の学生の誹謗中傷や犯罪予告などを掲示板に書き込む行為が後を絶たない。インターネットを通じて対応策を提供する企業が増えている。

[藤村能光,ITmedia]

 公式ホームページとは別に、学生・生徒が開設した非公式の匿名掲示板「学校裏サイト」が増えている。授業や部活、友達のことだけでなく、個人の誹謗中傷が書き込まれることもある。Web上の掲示板に殺人や犯罪の予告を書き込む行為も相次いでいる。

 文部科学省がネット上のいじめに対する対応の取りまとめを発表したり、殺人予告に対して警視庁が警備体制を強化したりするといった対策も見られる。

 だが掲示板への書き込みは後を絶たない。学校裏サイトは生徒同士の口コミで広がることが多く、保護者や教師などは掲示板を見つけにくい。殺人予告の書き込みも発見は困難だ。

 こうした書き込みに対して、企業が取り組みを進め始めている。

公開から1カ月、「学校裏サイトチェッカー」

image 学校裏サイトチェッカー

 サイブリッジが開設した「学校裏サイトチェッカー」は、小学校、中学校、高等学校に関連する掲示板を検索、閲覧できるWebサイトだ。専任のスタッフや一般ユーザーが学校裏サイトを見つけてサイトに登録をして、公開する。地域や学校別に検索できるほか、閲覧数の多い学校の掲示板を表示する。

 「こういうサイトがあったのですね」。サイブリッジには教育サイトや保護者からの意見が、電子メールで1日10件ほど届く。サイトの開設から1カ月強で、公開している学校裏サイトの数は3000を超えた。

 サイブリッジは、このほかに、学校関連の話題が取り上げられている非公式の掲示板を約2万件把握している。学校裏サイトでは学生・生徒の間で伏せ字や隠語が使われるなど、どの学校のことが扱われているかを特定できない場合が多い。「掲示板でどの学校が扱われているかを照合し、来月中にはこれらを公開したい」(サイブリッジ広報)。

 今後の課題は、学校裏サイトと裏サイトに該当しない掲示板の線引きだ。部活動のメンバーや第○期生のみが集まる掲示板も裏サイトとして登録していたが、ユーザーから問い合わせを受けた。現在は「学校全体の内容を扱う掲示板を学校裏サイトとみなしている」(広報)。学校裏サイトの定義付けや、掲載のルール決めは課題として残っている。

 サイブリッジは「生徒同士のやり取りは保護者が見つけにくい。これを知るきっかけとして学校裏サイトチェッカーが機能すれば」と期待を込める。今後は登録サイト数の増加を目指し、NPO法人などと連携して、チェック体制を強化する構えだ。

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