EMC、ミッドレンジストレージ「EMC CLARiX CX4」を発表64bit化、マルチコアプロセッサ採用

EMCは従来モデルの2倍のパフォーマンスを持つという第4世代のミッドレンジ向けストレージで、市場シェア15%獲得を目指すという。

» 2008年08月06日 23時14分 公開
[ITmedia]

 EMCジャパン(以下、EMC)は8月6日、ミッドレンジストレージ「EMC CLARiX CX4」シリーズを発表し、販売を開始。報道陣に対し説明を行った。

EMCの諸星社長。中堅中小向け市場で、国内3位となる15%を目指すという

 CLARiX CX4の特徴はコスト削減、グリーン化、仮想ストレージ環境への最適化、可用性の最大化に大別されるという。EMCの諸星俊男社長は「EMCは、ハイエンド市場に注力しているという印象を抱かれることが多い。しかし中堅中小向け市場においても前年同期比で約50%の伸びを見せている。CLARiX CX4は、これまで続けてきたミッドレンジ向けの取り組みの集大成だ」と話す。

 CLARiX CX4では新しい64bit OSとマルチコアプロセッサを採用。この結果、パフォーマンスやメモリ容量、LUN(論理ユニット番号)個数がCLARiX CX3の最大2倍に引き上げられた。またファイバーチャネルとiSCSIの両プロトコルをサポートし、オンラインでの拡張が可能。将来的に8Gbpsファイバーチャネルや10GbpsのiSCSI、FCoE(Fibre Channel over Ethernet)へ接続することもできるという。

 グリーン化というトピックに関しては、速度および電力効率に優れたSSDおよび省電力SATAディスク(5400rpmのHDD)のサポートに加え、ドライブのアクティブ/非アクティブを動的に切り替えるスピンダウン機能を実装する。2008年10月以降には仮想プロビジョニング機能も利用可能になる。

 CLARiX CX4シリーズの各モデル仕様は次のとおり。いずれも管理スイート「EMC Navisphere」や「EMC MirrorView」、「EMC SnapView」、「EMC SAN Copy」などCLARiX用レプリケーションソフトウェアで管理できる。

モデル ディスク最大搭載数/容量 最大メモリ 最大インタフェース
CLARiX CX4-120 120台/120Tバイト 6Gバイト 12個のファイバチャネルポート、8個のiSCSIポート
CLARiX CX4-240 240台/231Tバイト 8Gバイト 12個のファイバチャネルポート、12個のiSCSIポート
CLARiX CX4-480 SSDを含む480台/471Tバイト 16Gバイト 16個のファイバチャネルポート、12個のiSCSIポート
CLARiX CX4-960 SSDを含む960台/951Tバイト 32Gバイト 24個のファイバチャネルポート、16個のiSCSIポート

 価格はCLARiX CX4-120が税込み378万円より。ほかのモデルは個別見積もりとなる。

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