MS、アプリケーション仮想化ソフト「App-V 4.5」を完成

Windowsで仮想マシンを実行するためのライセンスを変更することも明らかにした。

» 2008年09月04日 15時23分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは9月2日、アプリケーション仮想化ソフト「Application Virtualization(App-V)4.5」が製造工程向けリリース(RTM)に達したことを明らかにした。

 App-Vはこれまで「SoftGrid Application Virtualization」と呼ばれていた。Microsoftが2年前に買収したSoftricityの製品だが、このほどMicrosoftブランドに改称された。数週間以内にソフトウェア導入・管理支援ツール「Microsoft Desktop Optimization Pack(MDOP)2008 R2」の一部として提供される。

 App-V 4.5は、IT部門が多数のオフィスにわたって大規模な仮想化を実施するのを支援する新機能を備えると同社は述べている。Dynamic Suite Composition(DSC)で管理者の制御による仮想アプリケーション通信を提供し、Microsoftの「Trustworthy Computing」「Secure by Default」イニシアチブに準拠するほか、11言語のサポートも追加した。

 また同ソフトでは新しいサービスプロバイダーライセンス契約(SPLA)を採用。サービスプロバイダーがISV(独立系ソフトベンダー)製アプリケーションをApp-V 4.5を使ってSaaS(サービスとしてのソフトウェア)として配信することが可能となる。

 さらにMicrosoftは、Windowsで仮想マシンを実行するためのVista Enterprise Centralized Desktop(VECD)ライセンスを2009年1月1日から変更することも発表した。変更後のライセンスは、会社が社員に支給したPCだけでなく、社員が会社の許可の下で購入したPCにも対応する。社員が購入したPCでVista仮想マシンを使う場合、ライセンス料は1台当たり年間110ドルとなる。請負業者のマシンでVista仮想マシンを動かす場合も年間1台110ドル。時々在宅で作業する社員が仮想マシンのローカルコピーを自宅へ持ち込むことも可能となり、その場合のライセンス料は1台当たり年間23ドルとなる。

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