set――環境変数の表示/設定スーパーユーザーのためのWindowsコマンド再入門

GUI全盛の時代にあっても、コマンドラインが利用できれば便利な場面が多いのも事実だ。本連載では、スーパーユーザーを目指すあなたのためにWindowsのコマンドラインを1つずつ解説していく。今回はsetだ。

» 2008年09月09日 00時00分 公開
[嶋川裕馬,ITmedia]

set――環境変数の表示/設定

UNIX/Linuxでは「printenv、setenv、export」

 Linuxにはシェル変数や環境変数といった区別があるが、Windowsでは環境変数しかない。Windowsではレジストリをアプリケーションの設定情報区域として利用するので、環境変数自体を使う機会はそれほど多くないが、コマンドラインではアプリケーションパス(実行ファイルのデフォルトの検索先フォルダ)の指定を必要なフォルダに対して行うことが必須のため重要である。なお、標準の環境変数はシステムのプロパティ(コントロールパネルのシステム)の「詳細」タブで確認/設定できる。

オプション 使用例 詳細
(なし) set 設定されている環境変数の表示
変数名=文字列 set osmuser=shimakawa osmuserという環境変数にshimakawaという文字列を設定する
set path=パス1;パス2 set path=c:\dos;c:\windows c:\dosとc:\windowsにアプリケーションパスを指定する。パスを複数指定する場合はセミコロン(;)で各パスを区切る
set path=%PATH%;追加パス1;追加パス2 set path=%PATH%;c:\newapps 現在のパス指定にc:\newappsを追加する。環境変数名を「%」でくくることで、その値を参照できる

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