10Gbps超のファイアウォールとVPN、フォーティネットがUTM新製品拡張ボードで高速化も

フォーティネットは、ハイエンドモデル用プロセッサを採用した中規模企業向けUTM新製品を発売した。

» 2008年11月13日 18時28分 公開
[ITmedia]

 フォーティネットジャパンは11月13日、中規模企業向けのUTM(統合脅威管理)新製品「FortiGate-620B」を発表した。ハイエンドモデル専用だったプロセッサを採用し、スループット性能を向上させている。

FortiGate-620B

 新製品は、ファイアウォールおよびVPN接続の高スループット化を目的に、大企業向けモデルに搭載する「FortiASIC NP2」というネットワークプロセッサを採用した。ファイアウォールのスループットで最高16Gbps、IPSec VPNのスループットでは同12Gbpsになる。搭載する20ポートのうち、16ポートが16Gbpsに対応している。

 さらに、拡張ボードの「ASM-FB4」を利用することで、ファイアウォールとIPSec VPNのスループットをそれぞれ最大で20Gbpsと15Gbpsに向上でき、ギガビットイーサポートを24基に増設できる。搭載可能なセキュリティ対策機能は、ファイアウォールとVPNのほか、ウイルス/スパイウェア/スパム対策、IPS(不正侵入防止)、Webフィルタリング、帯域制御となる。

 製品の参考価格は、初年度保守料金込みで334万4000円からとなっている。

ジェームズ氏

 新製品について米Fortinet製品担当副社長のアンソニー・ジェームズ氏は、「データセンターや企業ネットワークの中枢部での利用に必要なスループット性能を確保し、同時に低コスト化とセキュリティ管理の簡素化を目指した」と説明している。

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