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» 2008年11月17日 14時36分 UPDATE

任意の場所をスムーズに:車の周囲360度を表示、富士通研が車載映像の新技術

富士通研究所は、自動車の周囲360度の様子をほぼリアルタイムに映像化する技術を開発。運転者の視界補助を目的に実用化を目指す。

[國谷武史,ITmedia]

 富士通研究所は11月17日、車両の周囲360度の景色をほぼリアルタイムに映像化して、車載モニターなどに表示する技術を開発したと発表した。運転者の視界確認を支援する機能に応用できるという。

 同技術は、車両の前後左右に4カ所に設置したカメラの映像を短時間で処理し、360度の映像を立体表示する。個別のカメラの映像を切り替えることなく、1つの画面内で、例えば車体左側面のミラーで死角となる部分を任意に拡大表示させたり、後方部分の映像へスムーズに移動したりできる。

fijitu02.jpgfijitu03.jpgfijitu04.jpg 開発した技術による映像。交差点左折時などの巻き込み事故や合流時の接触事故などの抑止に期待。映像の一部が歪んだり、隣接車両の映像の一部が消えてしまうなど改良部分もあり、周囲の景色を完全に再現するわけではない

 通常、運転者は視界確認にバックミラーやサイドミラーを利用するが、ミラーには死角が存在するため、近年は車載モニターで視界確認を補助する車両が増えつつある。一般的な車載モニターでは、表示可能な場所が前後左右の一方向だけだったり、車両上部からの俯瞰図で周囲を表示したりするが、富士通の技術では任意の位置を表示できる。

 実証用システムでは、4台のNTSCカメラとOpenGL ES準拠の富士通マイクロエレクトロニクス製SoC(System on Chip)のLSI「MB86R01」、独自の映像処理アルゴリズムを利用して、30ミリ秒の低遅延で4つのカメラからの映像を立体処理できることを確認した。

fijitu01.jpg 既存の車載モニターによる映像

 同社では2〜3年後の実用化を目指している。これにより、トラックなど大型車両における視野の確保や、合流路における車両の側面後方の確認を支援でき、接触事故などの低減につながると期待されているという。

 今後は、運転者の動作に合わせて表示映像を切り替えるなど、自動車メーカーも含めた製品化の協議に着手する予定だとしている。

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