発想を転換せよ――オルタナブロガーの不況対策案オルタナブログ通信(3/5 ページ)

» 2009年01月09日 15時56分 公開
[森川拓男,ITmedia]

発想を転換して不況から脱する

 不況の波は、好調なGoogleをも飲み込んだのか。ITmedia海外速報部・澤由紀子氏「海外速報部ログ」のGoogleのクリスマスボーナスは現物支給という、ギョッとするエントリーがあった。Googleで現物支給とは、いったいどういうことだろうと、思わず考えてしまった。

 製造業では、磯島大氏「磯島大の「マーケティング夢想」(^_^)」のGMの工場閉鎖のニュースといった、工場閉鎖、休業のニュースにこと欠かない。

 川上暁生氏「ITコンシェルジュの Try ! & Error ?」の経済不況はティッシュにもでは、駅前でティッシュを配る光景が見られなくなったということが。昔と比べて広告ティッシュの内容量が少なくなったと感じていたが、それすらなくなってしまったのか。

 川上氏は、最近気になるフレーズとして、人員削減を政府や自治体自身が目指すことのメリットとデメリットについて考えており、うなずかされる部分があった。そして、民間企業では年明けも解雇の話が出てきている。川上氏の解雇通告されたら...のように、自分が不利にならない状況を作ることができるか。しかし現実は、大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」の解雇通知は、人格を壊す可能性があると思うや、佐々木康彦氏「平凡でもフルーツでもなく、、、」の派遣切りの次のカードは、正社員の解雇規制の緩和か?にあるような問題を抱えている。栗原潔氏「栗原潔のテクノロジー時評Ver2」のjobは守るなworkerを守れで言及されたように、総理自身も問題の根本が分かっていないのでは、と思われるふしもある。

 そして、これらの問題の一端は、吉田憲人氏「メルマガの先は・・・」のなぜ、もっと話題に成らないのか?−労働者派遣法で指摘されるように法の不備だろう。小手先ではない対策を期待したいが、さて……。

 その中で、竹内義晴氏「竹内義晴の、しごとのみらい」の銀座の就職事情〜サラリーマンホステスはいらない〜は、なるほどと感じた。不況の影響をモロに受けているかもしれないが、逆に、そこで真価が見える商売なのかもしれない。それにしても、新聞を見ても暗くなるばかりだ。谷川耕一氏「むささびの視線」のもっと元気の出る一面記事が欲しいに筆者も同感である。

 そして、この不況から脱するにはどうしたらいいのか。複数のオルタナブロガーが対策を書いている。共通項は「発想の転換」だ。

ブロガー ブログ エントリー
谷川耕一氏 むささびの視線 発想を思い切って変える
川上暁生氏 ITコンシェルジュの Try ! & Error ? 産業改革
一瀬宗也氏 島ナイチャーの沖縄探訪 所得水準71.5
永井孝尚氏 永井孝尚のMM21 景気回復、もしかしたら早いかも、という話
『資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言』を読んで
吉川日出行氏 ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦 不景気なニュースばかりだけど
小俣光之氏 プログラマー社長のブログ こんな時こそ採用活動
佐川明美氏 佐川明美の「シアトルより愛を込めて」 株安&円高...今がチャンスですよ
今泉大輔氏 シリアルイノベーション Twitterで「消費生活トータルソリューションパッケージ研究会」を立ち上げてみようかと思います(ユルく)
認定事務局方式と1社占有天引き方式/消費生活トータルソリューション
制度的なイノベーションの好機
前野智純氏 キラーウェブがキラーカンパニーを創る 競争を避ける
辻俊彦氏 キャピタリストの視点 ビジネスの切り口

 この中に、不況から脱するためのヒントが隠されているように感じた。そして、この年末年始でも、好況だったところがあったことを、中村昭典氏「中村昭典の、気ままな数値解析」の【30億円】 楽天が1日当たりの売上高最高額を記録〜巣ごもり現象が加速する2008年末は紹介。さらに、吉政忠志氏「ベンチャービジネス千里眼」の不景気ですが、BCPの市場成長は今後も8.4%!では、市場成長が考えられる業界があることも紹介された。

 だが、同時にこれまでのスタイルは崩れつつある。大迫正治氏「大迫正治 REPEDANT BLOG」のmixiの低俗な広告やGREEのアバター課金はSNS広告の低いクリック率の表れのように、ネット広告ビジネスのスタイルが変わりつつある。

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