NTTデータら4社、OSS統合監視ツールの推進へ本腰

NTTデータ、サン、富士通SSL、ミラクル・リナックスの4社は、オープンソースの統合監視ツールを共同で普及促進するための協議会を設立した。Hinemosなどが商用製品にも劣らないことを広くプロモーションしていく。

» 2009年01月15日 06時07分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 NTTデータ、サン・マイクロシステムズ、富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)、ミラクル・リナックスは1月14日、オープンソースの統合監視ツールを共同で普及促進するための「OSS統合監視ツール推進協議会」を設立したことを明らかにした。

 昨今、大企業だけでなく中堅中小企業でも統合監視ツールを導入しているケースが増えている。これは、企業における情報システムがその重要性を増している中、複雑さも増しているためで、ビジネスの継続性やセキュリティ、コンプライアンスの強化といった観点から統合監視ツールが求められてきたためだ。

 これまで、統合監視ツールは商用製品による独壇場だったが、中堅中小企業などでは機能をもてあますようなケースも多い。一方、OSSの統合監視ツールも成熟の時期にさしかかっており、特別なケースをのぞけば、商用製品と遜色(そんしょく)ない運用が可能となっている。今回の発表は、そうした市場の拡大をにらみ、4社が普及のためのプロモーションを共同で展開するというもの。

 現在、4社はそれぞれOSSまたはそれに近い形の統合運用管理ソフトウェアを用意している。NTTデータは「Hinemos」、サンは「MySQL Enterprise Monitor」、富士通SSLはNagiosをベースとした「GroundWork Monitor」、ミラクル・リナックスは「ZABBIX」といった具合だ。例えばHinemosであれば複数のノードを単一のノードのように運用管理できるなど、それぞれの特徴もあるが、まずはOSS統合監視ツールの存在を知ってもらうところからのスタートと位置づけているとみられる。

 活動の第1弾として、2月26日に東京でセミナーを開催予定。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ