モトローラ、Windows Mobile搭載のモバイル業務端末を発表3G携帯電話網などにも対応

モトローラは、Windows Mobile 6.1を搭載した業務用モバイルコンピュータ「MC75」とバーコードスキャナ内蔵の「FR6000」を発表。2月から受注する。

» 2009年01月28日 16時54分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 モトローラは1月28日、業務用モバイルコンピュータ端末の新製品「MC75」および「FR6000」を発表した。流通や小売、製造、物流、医療などの現場業務用システムとして展開する。

 2機種は、OSにMicrosoft Windows Mobile 6.1 Professional版と搭載し、IP54準拠の防塵・防水性を実現。外部インタフェースとしてBluetoothやWiFi、赤外線通信に対応するほか、microSDカードスロットを搭載する。

 MC75は、本体上面に3.5形VGAタッチパネル液晶画面を搭載し、画面からの情報入力に対応。W-CDMA(HSDPA)にも対応し、端末単体でデータ通信や音声通話が可能となっている。なお、国内では対応周波数帯の制限からソフトバンクモバイルのみに接続可能だ。キーボードは、10キーもしくはQWERTYのいずれかを選択できる。このほか、2次元コードの読み取りに対応した200万画素カメラも内蔵する。

グローバルモデルのMC75

 FR6000は、本体上面に一次元バーコードスキャナ、背面にCFカードスロットを搭載。画面は2.8型QVGAタッチパネル液晶となる。CFカードスロットには、NTTドコモを除く携帯電話3社およびウィルコムのデータ通信カード(ドコモはドライバ未提供のため)やRFIDリーダカードを挿入でき、データ通信端末としてや商品などの管理端末としてなど、幅広い業務用途に対応する。

アジア太平洋地区向けに開発されたFR6000

 価格は両機種ともオープンで、FR6000の想定価格は10万円前後になる見込みだという。受注開始時期は、MC75が2月中旬、FR6000が3月中旬を予定している。

 エンタープライズモビリティディレクターの宮崎康樹氏は、「従来の事業領域は店舗や倉庫内などでWiFiインフラを利用した屋内業務が対象だったが、携帯電話網に対応した新機種の投入で物流や屋外での保守・サービス業務などに広げたい」と話した。

 同社では、端末の設定・管理やアプリケーション配信などができる管理プラットフォーム「MSP」やSDKも提供。国内企業での導入支援も強化していくという。

製品概要
製品名 MC75 FR6000
OS Windows Mobile 6.1 Professional
CPU Intel Xscale Bludverde PXA270(624MHz) Marvell PXA312(624MHz)
メモリ RAM128Mバイト/フラッシュ256Mバイト
画面 3.5型VGAタッチパネル 2.8型QVGAタッチパネル
インタフェース RS232、USB1.1、Bluetooth2.0、IEEE802.11a/b/g、microSD(SDHC)、IrDA RS232、USB2.0、Bluetooth2.0、IEEE802.11b/g、microSD(SDHC)、IrDA、CFカード
サイズ(高さ×幅×奥行き) 179×84×44ミリメートル 188×72×45.3ミリメートル
重量 422グラム 345グラム
その他機能 バーコードスキャナ(1次元/2次元)、W-CDMA/HSDPA、GSM、GPS、デジタルカメラ 1次元バーコードレーザースキャナ

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