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Intelの視点:クラウドコンピューティングの基盤を形成するのは自社のプロセッサ

Intelは、Microsoft、Google、VMware、Facebookなどの企業がクラウドコンピューティングの推進に必要なアーキテクチャを開発するのを支援する役割を果たす考えだ。同社では、今後ますます多くのサーバチップがクラウド向けになり、x86プロセッサが新しいクラウドコンピューティングインフラの基盤を形成すると考えている。


 将来は非常に曇っているとIntelは考えている――もちろん、いい意味でだ。

 小規模なWeb 2.0企業はもちろんのこと、Google、Amazon、VMware、Microsoftといった有名企業が、長期的なコンピューティングニーズを満たす手段としてクラウドコンピューティングを受け入れ始める中、Intelはこれらの企業が必要とするデータセンターを実現するためのサーバチップを供給する「武器サプライヤー」になる方針だ。

 Intelのサーバプラットフォーム部門で高密度コンピューティングを担当するゼネラルマネジャーのジェイソン・ワックスマン氏は、プレゼンテーションの中で「2012年までに、サーバ市場の相当な部分がクラウドコンピューティング向けになると当社は予想している。現時点では、新規購入のサーバの14%が何らかの形でクラウドに配備されている」と語った。

 さらにワックスマン氏によると、Intelでは、2015年までに同社のサーバチップの20〜25%がクラウドコンピューティングを稼働するデータセンター専用として利用されるようになると予想している。

 自社用のプライベートクラウドの導入を検討しているFortune 500企業も、このデータセンター競争に参加するものとみられる。

 Intelはもちろん、クラウド構築を目指すこれらの企業へのメジャーサプライヤーになりたいと考えており、自社の製品をGoogleなどの企業がデータセンターを最適化するための理想的な手段として位置付けている。同社によると、データセンターの電力使用状況を監視・管理する「Intel Dynamic Power Node Manager」などの製品が電力コストを削減する一方で、ソフトウェア最適化ソリューションがそのほかの分野でコストを削減するという。

 Intelの概算によると、クラウドを稼働するのに必要な大規模なデータセンター(5万台のサーバを集積可能な規模)の場合、エネルギー効率を10%改善すれば約600万ドルの経費節約になる。また、数万台のサーバ用のソフトウェアを最適化すれば、最大で2000万ドルの節約が可能になるという。

 クラウドアーキテクチャを支えるのは仮想化技術であり、Intelはこの分野でAdvanced Micro Devices(AMD)と競合する。AMDも仮想環境でワークロードを処理する機能を備えたプロセッサの開発を続けている。

 クラウドアーキテクチャの構築を目指す企業にIntelが自社製品を売り込もうとする一方で、AMDがクラウド用プロセッシングパワーの代替ソリューションを提供する動きに出るのは確実だ。

 ワックスマン氏によると、企業の間ではクラウドの採用に対して慎重な姿勢も見受けられるという。

 「クラウドは将来有望だが、われわれは現実的に対応するつもりだ」と同氏は話す。「中堅・中小企業のユーザーは“大規模なインフラが必要なのだろうか、それともSaaS(サービスとしてのソフトウェア)で大丈夫なのだろうか”と尋ねてくる。大企業も慎重だ。彼らは、いきなりクラウドに飛び込むのではなく、今は検討と移行準備を開始する段階だと考えている」

 Intelでは、クラウドコンピューティングが勢いづくのは数年後になるとみているが、今日の景気低迷に苦しむ企業にとっては、現時点でクラウドを採用することで経費を削減できると主張するアナリストもいる。

 Forrester Researchが2008年10月に発表した報告書は、企業はITニーズをクラウドベースのベンダーに移行することにより、IT支出を削減できることを示している。

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