企業と“つぶやき”の微妙な関係オルタナブログ通信(1/2 ページ)

200組のブロガーが、日々ITにまつわる時事ネタなどを発信しているビジネス・ブログメディア「ITmedia オルタナティブ・ブログ」。今週は、「Twitter」「クラウド」「コンサルタント」「iPhone」をテーマに紹介する。

» 2009年04月17日 17時00分 公開
[森川拓男,ITmedia]

PCセキュリティ7カ条

 4月も半ばを過ぎ、新入社員たちも会社に慣れてきたころだろうか。北添裕己氏「トラパパ@TORAPAPA」の4月の早いうちに新人に経験させておきたいことでは、移動組も含めた“新人”に対して、早いうちに経験してもらいたいこと5項目を紹介している。難しい部分もあるが、参考にもなる。

 また、新倉茂彦氏「新倉茂彦の情報セキュリティAtoZ」のPCセキュリティ7カ条は新入社員だけじゃない←ので逆から斬ってみたでは、認識すべきセキュリティ7カ条を解説。あらゆる形での情報漏えいが報道される昨今、新倉茂彦氏も指摘するように、新入社員よりもそれ以外の人に改めて意識を確かにしてもらいたい。

 今回の「オルタナブログ通信」は、4月2〜8日にかけて「オルタナティブ・ブログ」へ投稿された中から、「Twitter」「クラウド」「コンサルタント」「iPhone」といったキーワードに注目した。読者がオルタナティブ・ブログを読む際の参考にしてほしい。

 それでは、4月2〜8日を4月1週とした、過去8週分のオルタナティブ・ブログへの投稿状況を可視化したグラフを見てみよう。

4月2〜8日を最新としたオルタナティブ・ブログのステータス

 グラフからも一目瞭然、新年度を迎え一気に投稿総数が増えた。投稿されたブログ数自体は微増であるが、複数投稿したブログ数が増加した。ブロガーに多少は余裕ができてきた証拠だろうか。今後に注目だ。

 ここで、4月6〜12日の週間アクセスランキングをみてみよう。

順位 週間アクセスランキング(4/6〜4/12) 前週
1 Twitter してはいけない企業の10の傾向(シロクマ日報) (初)
2 初音ミクはすでに「アーティスト」である(CloseBox and OpenPod) (初)
3 社内SNSを無断で検閲し上司に報告するのは行き過ぎ(ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦) (初)
4 コンサルタント総崩れ状態(ITコンシェルジュの Try ! & Error ?) (初)
5 スマートフォンの定義と、スマートフォンが売れない理由(「走れ!プロジェクトマネージャー!」) (初)
6 イマドキの社内報で社会人マナーとして取り上げておいたほうが良さそうなネタ二つ(平凡でもフルーツでもなく、、、) (→6)
7 退職社員が「情報を持ち出す」ならば、突然の解雇よりも準備が出来た?みたいです(新倉茂彦の情報セキュリティAtoZ) (初)
8 「ガラパゴスで何が悪い」と言う前に、もう一度考え直してほしいこと。(Speed Feed) (↓3)
9 三菱UFJ証券の漏えいで改めて考えるデータ管理。機密データをあえてクラウドに置いてみる?(Azureの鼓動) (初)
10 復縁のご報告(夏目房之介の「で?」) (↑圏外)

 ラインアップが全体的にガラッと入れ替わった。そして全体的に“新年度”というキーワードがあるように感じた。新年度になり、新社会人が誕生し、会社とは何か、会社員とは何かなどを改めて考えさせてくれるエントリーが散見されたからだ。その一方で、小川浩氏「Speed Feed」の「ガラパゴスで何が悪い」と言う前に、もう一度考え直してほしいこと。が順位を落としながらもランクインしており、読者の関心の高さがうかがえる。

 それでは4月2〜9日にかけて、オルタナブロガーたちがどんな話題に着目してきたのか、振り返ってみたい。

企業と“つぶやき”の微妙な関係

 砂金信一郎氏「Azureの鼓動」のGyaOとYahoo動画の統合はSilverlightとFlashの戦いにどう影響するか?で紹介された、Yahoo!動画とGyaOの統合をニュースで見たときは、正直驚いた。しかし砂金信一郎氏も指摘するように、前途は多難のようだ。この統合が今後どのような折り合いをつけていくのか、動向に注目したい。

 ユーザーが急増中のTwitterにも、買収話がチラホラ出ている。しかし、どれも現実では難しいようだ。ITmedia海外速報部・佐藤由紀子氏「海外速報部ログ」のGoogleがTwitter買収、は当面なしでは、Googleによる買収は当面ないとする一方、マイクロソフトが買収に入ったらと想像する。逆に新野淳一氏「Randomwalk」はマイクロソフトはTwitterを買わないでしょうと予想した。はたしてTwitter買収騒動の行方は何処に。

 しかしユーザーにとっては、Twitterの母体は関係ない。Twitterを便利に使えれば問題ないのだ。

 加藤恭子氏「きょこ コーリング」のブログの更新をTwitterFeedでTwitterへは、Twitterの新しい使い方の1つを紹介。これは便利なようだが、更新頻度が高いフィードを登録した場合、大量の“つぶやき”が配信されてしまうという弊害があるようだ。

 Twitterの変化の1つだろうか。松尾公也氏「CloseBox and OpenPod」のTwitterに「つぶやき」を取り戻すpocket*でも指摘された、「Twitter疲れ」といった症状が出てきたのだ。これを解消してくれるかもしれないのが、松尾公也氏が紹介するMacintoshのTwitterアプリ「pocket*」。なかなか面白そうだ。これでTwitterはつぶやきを取り戻せるだろうか。

 Twitterは会社内にも広がっている。しかし、小林啓倫氏「シロクマ日報」のTwitter してはいけない企業の10の傾向では、Twitterを使わない方がいい企業について、海外の記事から紹介している。これは、吉川日出行氏「ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦」の社内SNSを無断で検閲し上司に報告するのは行き過ぎとも微妙につながってくるような気がする。つまり企業のネットに関する姿勢が、問われているのだ。

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