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» 2009年07月19日 08時00分 UPDATE

デジタルサイネージ最前線:米国デジタルサイネージ事情――トレンドを追う (1/4)

日本でもさまざまな場所で見られるようになったデジタルサイネージ。米国ではどのようなものが流行しているのか。現地のトレンドを写真とともにお届けする。

[榎本瑞樹,ITmedia]

 デジタルサイネージ普及の背景には、液晶やPDPなどの薄型ディスプレイの低価格化、ブロードバンドの普及、3D(3次元)技術による視覚的魅力の向上、ワイヤレスLAN、Bluetooth、RFIDなどの技術革新がある。企業がデジタルサイネージをプロモーションに使いたいというニーズの変化も要因だ。

 米PQ Mediaの調査によれば、デジタルサイネージとDOOH(Digital Out of Home:デジタル家庭外)メディアの2008年の市場は24.3億ドル(約2430億円)で、2012年まで年平均12.1%で拡大する。また米ABI調査では、2008年におけるデジタルサイネージのハードウェア、ソフトウェア、設置・保守サービス(広告コンテンツを除く)の市場規模は、6億4100万ドル(約640億円)に上り、2013年には14億ドル(約1400億円)に達する。わずか5年で市場規模が2倍以上に膨れあがる試算だ。

デジタルサイネージ業界団体の動きも活発化

 市場規模の拡大に合わせ、世界中のデジタルサイネージの普及を加速させるための動きも生まれている。「デジタルサイネージ協会(Digital Signage Association)」には300社以上が参加しており、広告会社やディスプレイメーカー、コンテンツ作成会社、通信事業者はもちろんのこと、7 Eleven、Polo Ralph Lauren、Best Buy、Bank of America、U.S. Postal Service、U.S. Navyなど、各業界を代表する優良企業が名を連ねている。

 同協会でエグゼクティブ・ディレクターを務めるデビッド・ドレイン(David Drain)氏は「このコミュニティーはユーザー企業とベンダーが一丸となってベストプラクティスを生み出し、世界に展開することが目的。技術だけを語る場ではない」と述べ、業界をけん引する意志を見せている。

 業界団体のOVAB (Out-of-home Video Advertising Bureau)は、デジタルサイネージにおける視聴者測定ガイドラインを2008年10月に策定した。この中で定義している視聴者を測定する新しい単位「AUA(Average Unit Audience)」は、ディスプレイに視聴エリアに入った人数、コンテンツに気付いた証拠、視聴エリアでの滞在時間から視聴効果を計算するものだ。Webサイトの広告掲載料金単位のCPM(Cost Per Thousand)やテレビコマーシャルに用いる延べ視聴率のGRP(Gross Rating Point)と同じように、新しい視聴者測定単位になる。

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