トレンドマイクロ、負荷を低減した企業版ウイルスバスターを発表

「ウイルスバスター コーポレートエディション 10」では、ネット上のパターンデータベースと連係し、ローカルマシン上での動作を軽くした。

» 2009年07月27日 20時14分 公開
[ITmedia]

 トレンドマイクロは7月27日、企業向けクライアントPC/サーバセキュリティ製品の最新版「Trend Micro ウイルスバスター コーポレートエディション 10」を発表した。9月10日から受注を始める。

 最新版には、オンライン上のデータベースと連係する不正ファイル検索機能「スマートスキャン」を搭載した。同機能はクライアントPCやサーバに必要最小限の定義ファイルを配信し、最新の脅威へ対処する際にオンライン上のデータベースを参照して、不正なファイルであるかどうかを判断する仕組みとなる。

 同社では、「Trend Micro Smart Protection Network」という不正なファイルやWebサイトなどの情報をユーザーから収集するデータベースを構築。スマートスキャンは、不審なファイルの安全性をユーザーの評判で判断する「ファイルレピュテーション」技術を応用した。

 これにより、クライアントPCやサーバ上での定義ファイルのデータサイズが大幅に減少し、更新頻度も少なくなるという。1日当たりに配信する定義ファイルのサイズは10キロバイト未満になり、1台のマシンに定義ファイルを配信する際のネットワークトラフィックも6割以上削減できるとしている。

 このほか、USBメモリなどのリムーバブルメディアを制御する機能も搭載。自動実行の禁止やユーザー単位での書き込み/読み出しの制御などを一元的に管理できる。Windows 7やWindows Server 2008 R2に対応する予定で、プラグイン製品を利用してMac OSへの対応も計画している。

 価格は1000ユーザー導入で1ユーザー当たり、クライアントPC/サーバ向け統合版の「Trend Micro Client/Server Suite Premium」が3300円、クライアントPC向けウイルス対策なの「Trend Micro ウイルスバスター Corp. Client」が1900円(いずれも税別)などなっている。

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