Cisco製品にもMSのATLに起因する脆弱性、アップデートで対処へ

Microsoftの開発ツールに起因する脆弱性の影響がさらに拡大し、「Cisco Unity」が影響を受けることが分かった。

» 2009年07月30日 08時32分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftの開発ツール「Visual Studio」に付属するライブラリ「Active Template Library」(ATL)に脆弱性が見つかった問題で、米Cisco Systemsの統合メッセージングプラットフォーム「Cisco Unity」もこの脆弱性の影響を受けることが判明した。Ciscoはアドバイザリーで回避策を紹介し、ソフトウェアアップデートで対処予定だと説明している。

 Microsoftは、7月28日にリリースした定例外パッチでATLの脆弱性を修正した。脆弱性のあるATLを使って開発されたActiveXコントロールなどのコンポーネントやコントロールは、それ自体が脆弱になる可能性があり、Microsoftは開発者やベンダーに対応を呼び掛けている。

 Ciscoのアドバイザリーによると、MicrosoftのATLを使って開発された同社製品のうち、Cisco Unity 4.x、5x、7.xがこの問題の影響を受ける。脆弱性を悪用された場合、リモートの攻撃者がクライアントのシステム上でコードを実行できてしまう恐れがある。ただしこの問題を突いたCisco製品に対する攻撃は、現時点では確認されていないという。

 ATLの脆弱性をめぐっては、Adobe SystemsのFlash PlayerとShockwave Playerも影響を受けることが分かり、Adobeが対応を表明している。

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