偽セキュリティソフトを装うトロイの木馬「Troj/FakeAV-AAB」は、偽のウイルス関連ファイルを作成して、ユーザーを混乱させようとする。
ウイルス感染のメッセージを表示するなどして金銭を要求する偽セキュリティソフトに、ウイルス関連と称する偽ファイルを作成してユーザーを混乱させる新たな手口が見つかった。英セキュリティ企業のSophosがブログで注意を呼び掛けている。
見つかった偽セキュリティソフトの実態はトロイの木馬の「Troj/FakeAV-AAB」。同社によると、Troj/FakeAV-AABに感染したマシン上ではWindowsフォルダやMy Documentsフォルダ内にランダムな名称の多数の不審なファイルを勝手に作成されてしまう。
セキュリティソフトを装ったスキャン画面では、ウイルス関連としてこれらのファイルを検出したという偽の警告メッセージを発し、駆除するにはソフトの購入が必要だと金銭を要求する。しかし、作成されたこれらのファイルは実際には無害であり、通常通りに削除キーを押すだけで消去できるという。
偽セキュリティソフトはあらゆる手口を使ってユーザーから金銭をだまし取ろうとするため、同社では冷静に対処して偽セキュリティソフトの手口に引っかからないようにすることが大切だとアドバイスしている。
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