偽セキュリティソフトが11万種以上に、Pandaが注意喚起前年同期比で100倍

Panda Securityは、1〜3月期に見つかった偽セキュリティソフトが前年同期比100倍の11万種以上になると報告している。

» 2009年04月20日 07時49分 公開
[ITmedia]

 スペインのセキュリティ企業Panda Securtiyは、今年1〜3月に見つかった偽セキュリティソフトウェアが11万1086種に上ると報告した。前年同期比で100倍増加した。

 偽セキュリティソフトウェアは、ユーザーのマシン上で実行されるとマルウェアに感染しているという偽の警告メッセージを表示し、駆除するためには有償製品が必要になるとユーザーを脅して、金銭を要求する。支払っても駆除などはされず、さらに別のマルウェアを呼び込む手口もある。

 同社の観測によれば、新規の偽セキュリティソフトウェアは昨年後半から増加しており、今年2月には過去最高の4万5000種以上が出現した。3月も4万種以上が見つかっている。

2008年1月〜2009年3月に確認された偽セキュリティソフト数(Panda Securityより)

 偽セキュリティソフトウェアを広げる手口では、検索エンジン最適化(SEO)技術を利用し、悪質サイトに関する検索結果を表示させてユーザーを誘導する方法が見つかっている。

 具体的には、攻撃者が米自動車大手のFord Motorの名称を悪用してSEOを仕掛け、120万件以上の悪質サイトに関する検索結果を表示させるようにしていた。このケースでは、「MSAntiSpyware2009」「Anti-Virus-1」という2つの偽ウイルス対策ソフトウェアが配布されていたという。

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