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自分は何をしたいのか:ソフトバンクで身につけた仕事術は生きる〜Part5 (1/3)

若くして転職活動をする人から「ディレクター、プロデューサーをやりたい」という言葉を聞くことがあります。僕からしてみると「企画って、何の企画? どういうことを指しているの?」と質問したくなります。


 書籍『ソフトバンク流「超」速断の仕事術』(ダイヤモンド社)の著者であるオルタナティブ・ブロガーの大木豊成氏に読みどころを紹介していただく寄稿の最終回となる第5回。第1回はこちら、第2回はこちら、第3回はこちら、第4回はこちらです。


 「自分の仕事が好きか」

 いきなりこんな質問をぶつけられると戸惑ってしまうのではないでしょうか。わたしたちは普段仕事をしているときに、「好きか、嫌いか」などと考えないものです。いちいちそんなことを考えていたら仕事にならないのだろうと思います。

 わたし自身、IT業界を経て39歳でソフトバンクグループに転職しました。過去にはなかったような猛スピードの世界に飛び込んだ感じです。そのころは、好きとか嫌いとか、それ以前に目の前に山積みされている課題を、一つ一つ突き崩していくのが日課でした。何が得意とかも分からず、今まで全く携わったこともない業務を、調べて、人に聞いて習得していきました。

 そういった猛スピードの世界が一段落したとき、わたしに残ったものは「課題解決能力」だったのだと考えています。Yahoo!BB 、おとくラインといった通信事業に携わりながら、今から考えると楽しく仕事をしていた気がします。

 ですが、今わたしは、時々自分を棚卸ししてもいいと考えています。自分は何が得意で、何が好きで、これからどうしていきたいのか、といったことです。

自分がしたいことと、できることの違い

 30歳以上くらいになってくると、いろいろと焦り始める人がいます。

 「自分は、今のままでいいのだろうか」

 そう考えることが、転職活動につながってくることが多いようですね。ただ、自分ができることを考えずに転職活動をしてしまい、愚痴の毎日に埋没していく人もいるようです。そして、さほど時間も経たないうちに次の転職活動になっていく。気がつくと、転職歴ばかりになっていたり……。

 自分がしたいことを考えるのも良いとは思うのですが、わたしは「自分ができること」「得意なこと」を見つけることが重要だと考えています。それがないままに「自分がしたいこと」だけに突き進んでも、その「したいこと」が自分を受け入れてくれるとは限らないからです。

 特にここ数年、「コンテンツビジネス」「クラウドサービス」「Web2.0」など、それらに携わる人の業務レベルまで落とされていない言葉が飛び交っています。例えば「コンテンツビジネスをやりたい」という人がいたとします。コンテンツの売買、著作権管理、あるいは配信サービス、いろいろあるのですが、その人のやりたい「コンテンツビジネス」というのはいったい何なのでしょうか。

 若くして転職活動をする人から「企画をやりたい」「ディレクター、プロデューサーをやりたい」という言葉を聞くことがあります。僕からしてみると「企画って、何の企画? どういうことを指しているの?」と質問したくなります。

 「ディレクターって?」「何を、どのようにプロデュースしたいの?」

 なにかしら、言葉の持つ格好良さなのでしょうか、自分ができること、得意なことをさしおいて、言葉だけが一人歩きしている印象があるのです。

 仮に○○企画部という部門に配属されたとして、自分が得意なことを生かすことができるかどうか、です。企画書を作るのが得意なのか、企画そのものを生み出すことができるのか、あるいはプレゼンテーション資料の作成が上手なのか。業務レベルに落として考えることが大切なのです。

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