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» 2009年09月25日 08時00分 UPDATE

企業とTwitterの向き合い方:Twitterマーケティングの成功事例を分類する【後編】 (1/3)

企業マスコットのキャラクターになりきったつぶやきでユーザーを巻き込んだり、Twitter上で消費者とのやり取りを徹底したりする企業が、Twitter経由でさらなる利益を生み出している。最終回では、Twitterマーケティングにおける成功例を追いかける。

[小林啓倫,ITmedia]

 前回に引き続き、先行企業におけるTwitterの活用事例を見ていこう。前回はTwitterの活用を用途に分けて4つに区分し、その内の「ブロードキャスト型」「セールスマン型」の事例を取り上げた。今回は残りの「キャラクター型」および「コミュニティー型」を紹介する。

(3)キャラクター型

 テレビ番組や映画に登場するキャラクターや企業、自治体のマスコットなど、空想上の存在がTwitterを更新するパターンを「キャラクター型」と分類したい。そのキャラクターが登場する作品やキャンペーン、組織を宣伝するのが主な活用法であり、その多くは関係者がキャラクターになりきって情報を更新している。人気キャラクターそのものをTwitterに登場させることで注目度を高めたり、キャラクターが持つブランドイメージを利用して交流を生みやすくしたりするといった狙いがある。

ガチャピンのTwitter ガチャピンのTwitter

 最も分かりやすい例は、ガチャピン(フジテレビ系列の子供番組に登場するキャラクター)のTwitter「@GachapinBlog」だ。ユーザー名にブログと入っていることからも分かるように、基本的にはブログ「ガチャピン日記」の更新を知らせるためのアカウントだ。それに加えて、「おっはよー!」「もう寝よう」といったガチャピンのつぶやきも書き込まれている。もともと人気のキャラクターだが、Twitterにおいて「単なるRSSフィードの焼き直し」ではなく、独自のつぶやきを発信する工夫を凝らしたことで、現時点で13万以上のフォロー数を獲得する人気アカウントとなっている。

 企業マスコットを活用している例としては、TBSの「@tbs_channel」も挙げておきたい。このアカウントは同局のイメージキャラクターである「ブーブ」がTwitterを更新しているという設定で、文章の末尾に「ぶう」という言葉がついたつぶやきが投稿される。

 内容は、TBSの番組告知や関連ページへのリンクが中心だが、雑談のようなメッセージが投稿される場合も多い。その中には、ユーザーに対して返信をする「リプライ」やTBSと関係のないニュースやブログのリンク、ほかのユーザーのつぶやきを転送する「RT」も含まれている。ブーブというキャラクターの魅力を前面に出すことで、公式アカウントの注目度が上がっていることは確かだ。また毎日jp編集部のアカウント「@mainichijpedit」では、同サイトのキャラクターである「コッコ」がつぶやきを配信している

 実は「キャラクターがつぶやく」という設定で情報を更新している企業アカウントは少なくない。この背景には、キャラクターが持つ知名度を生かせるという効果を見込んでいるようだ。キャラクターを立てることで、担当者の名前を出さずにその人の人間味をつぶやきに反映できるという側面も見逃せない。

 Twitterのようなソーシャルメディアは個人の魅力が価値になる世界である。企業が発信するプレスリリースなどは没個性的な世界で、対極の存在といえる。企業にもソーシャルメディア活用の波が押し寄せているが、企業にとって特定の社員を前に出すことは難しい。架空のキャラクター設定は、特定の社員のメッセージをオブラードで包み、幅広いユーザーに配信できる点で強みを発揮するだろう。

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