2013年には企業PCの3台に1台がクライアント仮想化を導入

IDC Japanは、国内クライアント仮想化市場規模予測を発表した。クライアント仮想化の累積導入率は2013年には36.5%に到達。中核はデスクトップ仮想化ソフトウェアとなるという。

» 2009年11月25日 12時21分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 IDC Japanは11月25日、2009年上半期(1月〜6月)の実績調査を基にしたクライアント仮想化ソリューション市場規模について発表した。

 2009年のクライアント仮想化ソリューション市場規模は1265億円。年間平均成長率は27.5%で推移し、2013年には3770億円に達すると予測した。一方、シンクライアントソリューション市場規模は2013年には676億円規模に達すると予測している。

 細目では、クライアント仮想化ソフトウェア市場が2009年上半期で26万ライセンスを出荷、2013年には124万ライセンスまで増加すると予測している。また、デスクトップ仮想化ソフトウェア市場は、2008年〜2013年の年間平均成長率で61.8%と高い成長率で推移するとしており、クライアント仮想化の2013年までの累積導入率は、法人向けクライアントPCの稼働台数に対して、36.1%まで拡大すると予測している。

 一方、シンクライアント専用端末の出荷台数は、2009年上半期の実績値が約6万台であり、前年比1.8%のマイナス成長であることを指摘。ただし、2010年後半から回復に向かい、シンクライアント化端末と合わせた出荷台数は、2013年に34万台超まで拡大するとしている。

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