サッカーW杯に便乗の詐欺、早くもネットに出回る

南アフリカサッカー協会を名乗る詐欺メールや、ネットで生中継を観戦できると称して不正プログラムを売りつけようとする手口が見つかっているという。

» 2009年12月09日 08時23分 公開
[ITmedia]

 南アフリカで2010年6月に開かれるFIFAワールドカップ(W杯)を前に、サッカーファンをだまして金銭をだまし取ろうとする詐欺の手口が早くも浮上していると、セキュリティ企業の米McAfeeがブログで伝えた。

 McAfeeが紹介している詐欺の手口のうち、「南アフリカサッカー協会主催の宝くじで、あなたに大金が当たりました」という内容のメールでは、賞金を受け取るための「手数料」「振込み代金」などと称して金銭の支払いを求めてくる。もちろん賞金が届くことはない。

詐欺サイトの一例(McAfeeより)

 また、「ネットで試合を生中継」と宣伝する手口では、動画再生ソフトと称するプログラムを有料でダウンロードさせようとするが、その実態は、でっち上げのウイルス感染報告でユーザーを脅す偽ウイルス対策ソフトだという。

 大会が近付くにつれ、この手の詐欺メールは一層の増加が予想され、ますます手の込んだものになるだろうとMcAfeeは予想。特にネットでW杯のチケットを買う場合は慎重を期す必要があるといい、「fifa.com」の公式サイトや名のある旅行代理店などの利用を心掛けると同時に、頼みもしないのに届いたメールなどはまず疑ってかかった方がいいと忠告している。

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