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» 2009年12月15日 16時20分 UPDATE

セールスフォース、国内のSIer/ISVにOEMパートナープログラムを提供

セールスフォースは、Force.comを活用したクラウドアプリケーションの開発・提供を支援するOEMパートナープログラムを発表した。NEC、日立ソフト、富士通といった大手のシステムインテグレーターもこのエコシステムに強い興味を示している。

[西尾泰三,ITmedia]

 セールスフォース・ドットコムは12月15日、システムインテグレーターやISV(独立系ソフトウェアベンダー)が、ERP(統合基幹業務)や人材管理などのアプリケーションを同社の開発クラウドプラットフォーム「Force.com」上で開発/提供できるようにする「OEMパートナープログラム」を発表した。

 先月米国で開催された同社の年次カンファレンス「Dreamforce 2009」でも、米BMC Softwareと米CAという名の知れた独立系ソフトウェアベンダー2社がForce.comにコミットを示したのは「企業にフォースのご加護を――Force.comに根付く巨大なエコシステム」でも紹介したとおり。現在、Force.com上で開発されたアプリケーションは全世界で13万5000を超える勢いだが、今回の発表は、その勢いが日本でも確実に根付きつつあることを示すものである。

 Force.com上に構築されたサードパーティーのサービスを販売する仕組みとしては「AppExchange」も存在するが、AppExchangeは顧客とセールスフォースとの契約であるのに対し、OEMパートナープログラムはサービス料金の支払先がOEMパートナーであるという点で既存のISVパートナープログラムやVAR(付加価値再販パートナー)といったプログラムとは性格を異にする。つまり、OEMパートナーは自社ブランドとして既存の販売チャネルを生かした形で販売できるということであり、再販などのビジネスチャンスの芽をつむこともない。セールスフォースは、クラウドビジネスのマージンは決して小さなものではないという意識変革を示そうとしている。

 同プログラムでは、売り上げ予測や契約などのCRM機能を除き、アプリケーション開発に必要なForce.comプラットフォームの機能をすべて利用できる。また、新規顧客開拓用の無料トライアルやパートナー向け教育プログラムも含まれるという。

 今回、このプログラムにまず名乗りを挙げたのは、以下の各社。NEC、日立ソフト、富士通と大手のシステムインテグレーターがこぞって参加しているのが注目される。クラウドプラットフォームを利用したグローバル展開を視野に入れたビジネスを行うに当たって、すでに豊富な実績を持つForce.comが有力であると判断したとみられる。

参加企業 開発/提供予定のアプリケーション
NEC ・設備保全向け外部委託先選定アプリケーション(EAM)
・業務・資格管理アプリケーション(HR)
・勤怠管理ソリューション
・ITILをベースとした簡易サービスデスクソリューション
・ダイレクトマネジメント(モバイルソリューション)
・イノベーション促進のためのディスカッションソリューション
日立コンサルティング グローバル人材管理データベース
日立ソフトウェアエンジニアリング グローバル対応グループウェアおよびグローバルOA業務支援
富士通 販売管理システム
アピリオ プロフェショナル・サービス・エンタープライズ
ガイア F-GAIA(IFRS対応会計システム)
ジラッファ Super Project(プロジェクト管理ツール)
ソラン Syllabus@Net(大学、専門学校向け履修管理システム)
日本オプロ OPROARTS Apps Easy Merge(見積もり/請求/リポート作成アプリケーション)
プレゼンス・ソリューション プレゼンスファイナンシャル(予算/会計/勤怠アプリケーション)
マッシュマトリックス mashmatrix Dashboard(マッシュアップダッシュボード)
現時点でOEMパートナープログラムへの参加を表明している企業


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