アスキーアートを多用するスパム出現

Message Labsは、セキュリティ対策を回避する狙いでアスキーアートを多用するスパムを見つけたと伝えた。

» 2010年04月13日 14時40分 公開
[ITmedia]
メッセージラボ ジャパンが発見したスパム

 米Symantec傘下のメッセージラボ ジャパンは4月13日、セキュリティ対策の回避を狙ったとみられる新たなスパムメールの手口について明らかにした。

 このスパムは、「アスキーアートコンバーター」と呼ばれるツールを使って画像からアスキーアートを生成し、本文に表示するという。同社が発見したものは青い錠剤の写真をHTMLに変換しており、リンクをクリックすると、性的能力を増進させるという錠剤の販売サイトに誘導させる仕組みだった。

 同社によれば、アスキーアートを使うスパムメールは従来から存在しているが、最近の手口はより複雑なアスキーアートにすることで文字を読みにくくし、スパム対策技術のキーワード検索を回避する狙いがあるという。

 アスキーアートを含むスパムの流通量はまだ少ないものの、人目を引きやすいという特徴から、より頻繁に使用される可能性があると同社では予想している。

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