Rubyなどで複数のモバイルプラットフォーム向けにアプリケーションを開発できるMVCフレームワーク「Rhodes 2.0」のパブリックβがリリースされた。Objective-Cのコードを生成し、Apple純正の開発環境を利用してコンパイルを行うため、Appleの規約変更の影響を受けないと主張している。
米Rhomobileは5月4日(現地時間)、クロスプラットフォームのモバイルアプリ開発フレームワークの最新版「Rhodes 2.0」を発表した。
RhodesはHTMLやRubyなどのWeb開発スキルを利用して、複数のモバイルプラットフォーム向けにアプリケーションを開発できるMVCフレームワーク。AndroidやSymbian、iPhone/iPad、BlackBerry、Windows Mobileなど主要なモバイル向けプラットフォームに対応、ネイティブに動くアプリケーションを構築できる。
最新版ではメタデータフレームワークが加わり、バックエンドの業務システムとの連携が容易になった。このほか、HD音声/動画の双方向ストリーミング、ネイティブスタイリングライブラリなどが新機能として加わっている。同期も強化し、オフラインデータ同期サーバの「RhoSync」を統合した。
Rhodes 2.0ではライセンスがこれまでのGPL/商用のデュアルライセンスからMIT Licenseに変更され、RhoSyncに課金する形に変更された。パブリックβ版は発表と同時に公開されており。正式版は今月中に公開の予定。
なお、AppleはiPhone 4.0 SDKでApple純正の開発環境以外を制限する規約変更を行っているが、Rhodesを開発するRhomobile側は「RhodesではObjective-Cのコードを生成し、Apple純正の開発環境を利用してコンパイルを行うため問題にはならないと信じている」とのコメントを公式ブログで発表している。また、企業内向けアプリケーションなどiTunes Storeの審査が不要なアプリケーションについては問題なく利用できるため、仮に問題になったとしても少なくともエンタープライズ向けにはRhodesの提供を続けるとしている。
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