C#および.NETを利用してiPhoneアプリを開発できる開発環境「MonoTouch 2.0」がリリースされた。.NET Frameworkを使ってiPhoneやiPad向けのアプリを開発できる。
米Novellは米国時間の4月7日、C#および.NETを利用してiPhoneアプリケーションを開発できる開発環境「MonoTouch 2.0」を発表した。iPhone、iPod touchに加え、4月3日に発売されたiPad向けアプリケーションの開発にも対応する。
MonoTouchはNovellが支援するMono Projectで開発が進んでいるプロジェクト。オープンソースの.NET Framework互換環境「Mono」をベースとし、コンパイラ、ライブラリ、各種ツールなどで構成される。
iPhone向けアプリケーションの開発にはC、Object-Cなどの知識が必要だが、MonoTouchを使うことで.NET Frameworkを使ったアプリケーション開発が可能。MonoTouchではC#で記述したコードからネイティブコードを生成できるため、Appleのライセンス条件を満たすアプリケーションを作成できるという。
MonoTouch 2.0ではiPad対応に加え、多数の新機能が追加されている。iPhone OS 3.2で導入されたiPad APIをフルサポートするほか、シミュレータおよび実機の両方で利用できるデバッガや、Appleが提供するパフォーマンス分析ツール「Instruments」および「Shark」を利用したプロファイリングもサポートした。そのほか著名な.NETライブラリの追加や起動時間の短縮、性能強化も行われている。
MonoTouchにはPersonalとEnterpriseの2種類のエディションが用意されており、価格はPersonalが年間399ドルから。
Novellによると、2009年9月にMonoTouchの提供を開始して以来1万6000人以上の開発者がMonoTouchを利用してiPhoneとiPod touch向けにアプリケーションを開発したという。
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