SNSを悪用するボットの販売サイトが見つかる

SNSやWebメールの不正アカウントを自動で作成できるとうたったボットが95〜250ドルで販売されていた。

» 2010年05月28日 08時33分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 スペインのセキュリティ企業Panda Securityは、SNSやWebメールを悪用するためのアカウントを自動で作成できてしまうボットの販売サイトを見つけたとブログで伝えた。

 同社が例として挙げたサイトでは、Twitter、MySpace、YouTube、Gmailといったサービスのアカウントが作成できるとうたったボットが販売されていた。アカウント作成のほかにも画像アップロード、プロフィール管理といった「機能」が宣伝され、それぞれ95〜250ドルの値段が付いている。

ボットの販売サイト(Pandaより)

 「すべてのボットを買えば、わずか4500ドル」「全ボットにCAPTCHA迂回機能搭載」などの宣伝文句もちりばめられ、アカウント登録の際に相手が人間なのかどうかを判別するための変形文字CAPTCHAが破られていることをうかがわせる。

 こうしたボットは、SNSのユーザー情報を集めて自動で友達リクエストを送ったり、コメントやメッセージを投稿できるとされ、ウイルス対策製品に検出されることはないと宣伝している。

 ここで販売されているようなボットを使えば誰でもサイバー犯罪に加担できてしまう。こうした犯罪を取り締まる法律強化などの対策がなされない限り、この手のビジネスは今後も続くだろうと同社は予想している。

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