コラム
» 2010年06月02日 15時29分 UPDATE

GoogleはSalesforce.comを買収すべきだろうか? (1/2)

DoubleClickやAdMobなど、大規模な買収を繰り広げるGoogleの次のターゲットはどこだろうか。Microsoftに対抗するために、Salesforce.comを買収すべきという意見もある。

[Clint Boulton,eWEEK]
eWEEK

 米Googleが265億ドルもの資金を保有していることもあり、巨大ベンダーの同社が次に何を買収するのか、また同社がどんな発表をしてIT業界の土台を揺るがすのかを予測するのが流行になっているようだ。

 時価総額110億ドルのエンタープライズアプリケーションメーカーの米Salesforce.comも、そういった買収候補の1つなのかもしれない。

 Silicon Alley Insider(SAI)の5月4日付の記事で、起業家のパスカル・エマニュエル・ゴブリー氏は、GoogleはもうMicrosoftに太刀打ちできないと指摘している。先ごろリリースされたMicrosoft Office 2010によって、クラウドコンピューティングコラボレーションソフトウェア市場でGoogleのシェアが奪われるというのだ。ゴブリー氏は次のように述べている。

 Googleがエンタープライズ市場で影響力を持ったプレーヤーになりたいのであれば、今すぐSalesforceを買収する必要がある。価格が幾らであろうともだ。

 ゴブリー氏の主張には2つのポイントがある。最初のポイントは、GoogleがSalesforce.comを買収すれば、中小企業から数社のFortune 500クラスの大企業に至る約7万2500社の顧客を直ちに獲得し、「世界の主要企業のほぼすべてのCIO(最高情報責任者)と重要な関係」を構築できるということだ。

 2つ目のポイントは、Googleは広告主体型の営業体制から脱皮し、企業に対する真の営業力を獲得できるということだ。

 同氏によると、Microsoftが成功したのは、素晴らしい技術力と営業力を結び付けたからだという。「GoogleはSalesforce.comを買収し、マーク・ベニオフ氏(Salesforce.comのCEO)にエンタープライズ部門を任せるべきだ」と同氏は主張する。もちろんこれは、ベニオフ氏が買収と新たな任務を受け入れることが前提だ。

 GoogleとSalesforce.comは親密な関係にあるため、合併というアイデアも悪くはなさそうだ。Salesforce.comはGoogle Appsとの連係を実現しているのに加え、両社はForce.comプラットフォームとGoogleのApp Engineを結び付けるフックも開発した

 米Zohoの技術エバンジェリスト、ラジュ・ベグネサ氏によると、GoogleとSalesforce.comの合併というのは良い考えではないという。両社の技術および社風が合わないというのが理由だ。ちなみにZohoは、SMB(中堅・中小企業)向けコラボレーション市場ではGoogleと競合し、CRMアプリケーションのローエンド市場ではSalesforce.comと競合関係にある。

 「まず、Googleはオープンソースコンポーネントと非商用ソフトウェアを使っているのに対し、Salesforce.comは商用ソフトウェアを利用している」とベグネサ氏は指摘する。「言い換えれば、GoogleはSalesforce関連のコードをすべて書き直す必要があるということだ」

 GoogleとSalesforce.comはいずれもSaaS(サービスとしてのソフトウェア)分野で活躍しているが、ベグネサ氏によると、それは重要ではないという。「Googleは技術志向の企業が広告営業のスタッフも抱えているというだけだ。これに対し、Salesforce.comは営業志向の企業であり、技術者もいるというにすぎない」と同氏は語る。

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