IPA、クラウドのセキュリティに関する国際連携を強化

IPAとCloud Security Allianceは、クラウドコンピューティングのセキュリティに関する活動で相互協力する。

» 2010年06月07日 16時31分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 情報処理推進機構(IPA)は6月7日、クラウドコンピューティングに関するセキュリティの推進団体Cloud Security Alliance(CSA)と相互協力することで合意したと発表した。

 CSAは、クラウドコンピューティングのセキュリティに関するベストプラクティスの調査研究、普及啓発、ガイダンスの作成などを行う団体で、2008年12月に設立された。ITベンダーや通信事業者など約50の企業が参加している。

 IPAとCSAは、調査研究および普及啓発、教育、対策・指針策定などの活動で協力する。IPAは、米国立標準技術研究所(NIST)や欧州ネットワーク情報セキュリティ庁(ENISA)ともクラウドコンピューティングに関する協力体制を構築しており、各機関との共同研究などを実施している。

 またCSAは、IPAとの合意に先立って1日に日本支部となる「日本クラウドセキュリティアライアンス」を設立する計画を発表した。クラウドサービス企業やセキュリティ企業などに在籍する21人の個人が発起人となって、7日に設立準備委員会を組織した。今後は日本におけるクラウドセキュリティの実践に向けたガイドの開発や啓発活動を予定している。

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