AIGエジソン生命保険の事例にみるシンクライアントの社内展開

AIGエジソン生命保険は、営業部門に続いて内務社員を対象にシンクライアントの導入を決めた。

» 2010年06月28日 18時10分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 AIGエジソン生命保険は、6月から在宅勤務制度を試験的に開始し、内務社員を対象にシンクライアントを導入した。柔軟なワークススタイルの実現に向けた検証を進めるという。

 同社は、多様な業務環境の実現や社員の生産性向上を目的とした施策の一環として、2009年12月に仮想PC方式によるシンクライアント環境を営業部門に導入した。営業担当者が既存のノートPCから同社のデータセンター内にある仮想PCにアクセスする仕組みで、場所を問わずに業務を行える。ノートPCへのデータ保存やリームバブルメディアへのコピーの禁止、通信の暗号化などのセキュリティ対策を実施している。

 今回の取り組みは営業部門での導入実績を踏まえて実施するもので、同社は「シンクライアントシステムの安定性を確認できた。内務社員にシンクライアントを利用した在宅勤務を認めることで、柔軟なワークススタイルをさらに広げたい」とコメントしている。

 なお対象となるのは、「企画、調査、データ分析、資料作成などの業務を担当」「顧客対応や会議・折衝などの対人対応が伴わないこと」「特定の業務アプリケーションを利用していないこと」のすべての条件に当てはまる社員。内務社員は約1500人に上るが、これらの条件に合致する社員はごくわずかであり、同社では数十人程度になると見込む。

 当面は週1日を在宅勤務日に指定しており、実施状況に応じて増やしていく予定だ。また時差勤務も認める。業務時間を通常より1時間早めて通勤ラッシュを避けるようにし、社員の身体や精神面への負担を軽減させる。検証期間は6カ月間で全社導入に向けた検証を進めていく。

変更履歴……初出時に「6月から内務社員を対象にシンクライアントの導入を開始した。在宅勤務制度を試験的に始め、」と表記しましたが、「6月から在宅勤務制度を試験的に開始し、内務社員を対象にシンクライアントを導入した。」としました。

「人事施策」を「施策」としました。

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