有効なメールアドレスを狙って、大量のメールを送り付けるDHA攻撃が発生している。
米Symantecは7月15日(現地時間)、有効なメールアドレスの情報を搾取する目的で大量のメールを送り付けるDirectory Harvest Attack(DHA)攻撃が急増していると、ブログで注意を呼び掛けた。
同社によると、DHA攻撃は6月第2週から増加して月末にはいったん減少したものの、7月第1週には6月の15倍の規模になる攻撃が観測されたという。DHA攻撃とは、特定のドメインに大量のスパムを送り付け、あて先不明で返信されるアドレスを調べる手口。攻撃者は返信のないアドレスは実在のアドレスとみなし、リスト化しているとみられる。
DHA攻撃で送り付けられるメールは、件名や本文に意味不明な文字列が使われたり、受信者と関係のない内容の文章で埋め尽くされたりしているなど、一般的なスパムの特徴とは異なる。このため、スパム対策が回避されてしまう場合があるという。
「攻撃者は有効なメールアドレスだけの情報を効率的なスパム配信に役立てたり、アンダーグラウンド市場で換金している可能性がある」とSymantecは推測している。
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