スパムの種類が最も多いのはアルゼンチン――マカフィー調査

マカフィーが発表した4〜6月のセキュリティ動向では、新種マルウェアが過去最高になり、スパムメールでは国別の特徴が明らかになった。

» 2010年08月11日 18時45分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 マカフィーは8月11日、2010年第2四半期(4〜6月)のマルウェアおよびスパムの動向について発表した。マルウェアの大幅な増加やスパムの多様化が目立っている。

 期間中に発見された新種マルウェアは1000万個以上になり、同社の調査では過去最多だった。1日当たり5万5000個が新たに発生しているという。種類別ではUSBメモリなどのリムーバブルメディアで感染するものが最多を占め、ソーシャルメディアを狙うマルウェアや偽セキュリティソフトも多い。

 スパムメールは前四半期から2.5%増加し、1日当たり約1750億通が出回っていた。実在する企業の商品の配送通知を装う「配達通知スパム」は、米国、イタリア、スペイン、中国、英国、ブラジル、ドイツ、オーストラリアで最多を占めた。また、マルウェアを添付したり、不正サイトにアクセスするよう促したりするスパムは、コロンビア、インド、韓国、ロシア、ベトナムで最も多かった。

 出回ったスパムの種類が最も多い国はアルゼンチンの16種類で、上記のほかに医薬品スパムや出会い系スパム、学位取得スパムなどがあった。一方、最も種類が少ないのはイタリアの6種類だった。

 このほかにも、サッカーの2010 FIFAワールドカップのようなイベントや事件に便乗する手口も目立った。こうした手口には、検索サービスの結果の上位に悪質サイトを表示させる「SEOポイズニング」もあり、引き続き注意が必要だとしている。

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