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» 2010年09月06日 17時57分 UPDATE

オルタナティブ・ブロガーの視点:将来のクラウド、勝手に妄想

あらゆるものがネットにつながりクラウド化すると、教育や医療はどのように変わるのか。オルタナティブ・ブロガー中嶋政和氏が“勝手に”妄想しています。

[中嶋政和,ITmedia]

(このコンテンツはオルタナティブ・ブログ「『スマートIT』術」からの転載です。エントリーはこちら。)

 昨年からクラウド・コンピューティングという言葉を聞くケースが多くなってきた。そして現在、個人的には日常的にそれを活用されるようになってきている。

 クラウド・コンピューティングが普及することは、個人的な活用では大歓迎なのだがビジネス的にはそうとも言い切れないところがある。理由の1つは、データがどこにあるか分からない──雲の上の遠いところといったイメージであろう。

 そして「情報漏えい、セキュリティが心配」「本当にコスト低減になるか判らない」といったところから導入に至っていない企業が多い。(出所:NTTコミュニケーションズ、導入を検討中企業が考える導入の障害

 この調査とは別に「自分たちでバックアップが取れない」「海外事業者のサービスを活用した場合、ネットワーク遅延が発生しやすい」といった声もよく耳にする。

 さらに、サービス提供事業者はクラウドサービスでは客単価が低いため儲からない。そのため、お客様の数を増やすビジネスモデルに切り替えなければならない。(参照:クラウド時代の営業を考える)など、まだまだ課題が多いのが現実である。

 『クラウド』は利用者からみた表現なのだろう。利用者側からするとネットの世界(雲の中)にアプリケーションやデータがあり、ネットがつながっていればどこからでも利用できるということである。ということを前提に今回のタイトルである「将来のクラウド、勝手に妄想」してみよう。

 あくまで勝手に妄想です。あらゆるものがネットにつながりクラウド化すると……。

勝手に妄想、5〜10年後の世界

教育 学校では教科書がなくなる。2画面のタッチデバイス(iPadの大きさでニンテンドーDSのように2画面となる。しかも軽い)で基本的な使い方は片方の画面で教科書を表示。もう片方の画面が教科書に連携したノート。当然、教科書にはアンダーラインや落書きOK! 進ちょく度や理解度などはクラウド側に保存されていて学校・塾・家庭、どこからでもその情報にアクセスできるため、その人に合ったペースや方法で学習ができる。誰かがTwitterで発言していたのだが、電子教科書になると小学生のランドセルはデバイスへ供給するバッテリーになるのでは(笑)。

医療 電子カルテに統一。医者がいない地域ではTVを通じて診断ができる。クラウド上に患者のデータがあるため、どの病院からも過去の診断書にアクセスして継続した治療ができる。

自動車 カーナビはネットにつながっている。走行ルートや車内操作、そして走行の癖などのデータがクラウド上に記録される。そのデータから運転手に合ったサービスがカーナビ通じて提供される。

家庭 クラウドゲームが主流になる。データはクラウド上にあり、違う端末から同じゲームをする場合、前回の続きからゲームができるようになる。家電製品がクラウドを通じてつながる。スマートフォンから各家電製品をコントロールする。離れている両親の生活状況が分かるようになり、何かあったときには対応しやすくなる。

 誰もがネットにつながったデバイスを持っていると、世の中の流れがさらに速まるのではないだろうか。

 Twitterをしている人同士は、メールではなくTwitterで連絡するケースが増えている。Twitterとメールの違いは何かというと、スピードである。Twitterは140文字といった制限がある特性上、端的な表現で情報送信ができる。この制限が「使っていて気持ち良い感覚」につながっているように思えてならない。5〜10年後にはTwitterの次世代サービスが広まっているかもしれないが、「端的で気楽な入力」に関しては変わらないと思う。

勝手に妄想、10年後以降の世界

 上記の各分野のデータが連携される。そしてそれらを統括した個人ポータルページができる。そこから各種サービスに入ることができる。

 もう1つ。TwitterのようなLive型サービスのように現時点の場所を表示することが頻繁になると、プライバシーがなくなってくるのではと懸念される。セキュリティやプライバシーがさらに重要なキーワードになってくるであろう。

 最後はプライベートがなくなっていくのだろうか……。

 これらの大きな情報を制する企業は、利用者の立場に立った「使いやすく」そして「ハマる」ソフトウェア開発の『スマートIT』術的要素を組み込む必要があると思う。利用者がスマートに活用してもらえることがこれからのキーワードになってくるのだろう。

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