Oracleが定例パッチを公開、ミドルウェアやSun製品に深刻な脆弱性

OracleデータベースやSun、PeopleSoftなどの製品の脆弱性に対処する定例クリティカルパッチアップデート(CPU)が公開された。

» 2011年04月20日 07時49分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Oracleは4月19日、予告通りに定例クリティカルパッチアップデート(CPU)を公開し、データベースなどの製品に存在する合計73件の脆弱性に対処した。

 73件の脆弱性の内訳は、Database Serverに影響するものが6件、Fusion Middleware関連が9件、Enterprise Manager Grid Control関連が1件、E-Business Suite関連が4件、Supply Chain Products Suite関連が1件、PeopleSoft Products関連が14件、JD Edwards Products関連が8件、Siebel CRM関連が3件、Industry Applications関連が1件、Sun Products Suite関連が18件、Open Office Suite関連が8件となる。

 中でもFusion MiddlewareのJRockitおよびSun GlassFish Enteprise Server/Sun Java Systems Application Serverの脆弱性は、危険度が共通指標のCVSSのベーススコアで最も高い10.0と評価され、極めて深刻な脆弱性となる。

 Oracleでは、これら脆弱性を突いた攻撃が発生する恐れがあるとして、できるだけ早期のCPU適用を呼び掛けている。

 次回の定例CPUは7月19日に公開予定。これとは別のスケジュールで公開しているJava SE/Java for BusinessのCPUは6月7日に予定している。

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