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» 2011年04月21日 11時30分 UPDATE

こころの処方箋:震災を乗り越えるために経営者・リーダーに求められるチカラ (1/2)

スタッフの不安をやわらげ、目の前に希望の灯りをともす関わりが、今リーダーや経営者に求められている――非日常の連続で疲れたこころにフワリと効く処方箋、今回は「自分」と「周り」同様に大切な「スタッフ(組織)への関わり方」についてお話します。

[竹内義晴(特定非営利活動法人しごとのみらい),ITmedia]

 震災から1カ月が経過しました。直接被災しなかった地域では、まだ、一部で品不足は見られるものの、経済活動は確実に動き出しているようです。

 しかしながら、部品や資材の供給ストップなどで通常の活動ができない、自粛ムードによって売り上げが激減しているなど、厳しい経営環境におかれている企業も多いでしょう。

 今こそ、チームが一丸となって難局を乗り越えるときです。けれども、さまざまな課題があり、先行きの見通しが立たない中で、不安を抱いているスタッフもいます。そのようなスタッフに対し、どのように関わっていけばよいのか悩まれている経営者・リーダーの方もいらっしゃるでしょう。

 そこで今回は、震災時におけるスタッフとの関わり方について情報を提供したいと思います。

「本当は、上司に話を聞いてほしい」―スタッフの本音

 前回の「こころの処方箋:元気になれない周りの人との関わり方――震災時のメンタルケア」では、元気になれない周りの人とどのように関わっていけばいいのかについて触れました。これについては、チームの場合でも同じことが言えますので、まず、ご一読ください。

 スタッフのメンタルケアにおいてさらに大切なのは、「上司がスタッフの話を聞く時間を作る」ということをご存知でしょうか。

 震災前の2011年1月から2月にかけて、私ども「NPO法人しごとのみらい」で、「仕事のやる気とメンタルヘルスに関する実態調査」を行いました。調査結果によれば、「今、仕事の悩みを相談するとしたら、誰に相談するか」という調査項目に対して「知人・友人」「同僚」「誰にも相談しない」という回答が多く寄せられました。一方、「もし、仕事の悩みを誰にでも相談できるとしたら、本当は誰に相談したいか」という調査項目に対しては「上司」「専門家」「同僚」という回答が多く寄せられました。

syohousen3a.jpg 仕事の悩みを相談したい人と実際に相談している人(出典:NPO法人しごとのみらい「仕事のやる気とメンタルヘルスに関する実態調査」)

 スタッフの多くは「本当は上司に相談したい」「自分の話を聞いてほしい」と思っているのに、それがかなわないようです。現状と本音のギャップの多さが、その気持ちを表しています。

 今は特に、変化の多い不安定な時期です。スタッフには言葉にしていないさまざまな感情や考えがあると思います。時間を作り、スタッフの話を聞いてみてはいかがでしょうか。話を聞いた時間はそれだけ、チームの一体感に変わっていくでしょう。

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