NEC、毎秒250万件のデータ処理が可能な技術を開発

5000万台の携帯電話が1分ごとに発信する位置情報を、32台のサーバで処理できることを確認したという。

» 2011年10月26日 13時34分 公開
[ITmedia]

 NECは10月26日、大量のセンサから収集した“ビッグデータ”を高速処理できる技術を開発したと発表した。試験的に構築したサービスにおいて、5000万台の携帯電話が1分ごとに発信する位置情報を32台のサーバで処理し、毎秒250万件のデータを処理できる性能を確認したという。

 開発した技術では、フロー型のアーキテクチャを採用し、ビッグデータをストリーム処理できるようにした。予めサーバ上に保持しているデータの配信条件を基にして、ビッグデータの中から必要なデータのみをマッチングによって処理することにより、リアルタイムな情報提供を可能にしたとしている。

 また、データのマッチング処理ではサーバの追加に比例して性能を向上できるスケールアウトアーキテクチャも採用する。構造をP2Pにすることで、配信ルールを複数のサーバに分散配置させて処理する。これにより、小規模なシステムであっても、データ量の増加に合わせてシステムを容易に拡張していけるという。

 同社は今年度中に、センサを搭載する機器同士の通信を利用するソリューション製品にこの技術を組み込予定にしている。

変更履歴……初出時に「5000台」とありましたが正しくは「5000万台」です。お詫びして訂正します。

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