全国規模でのタクシー配車サービスを 日本交通とマイクロソフトが協業

スマートフォンアプリを利用したタクシー配車サービスを日本交通と日本マイクロソフトが発表した。

» 2011年12月13日 18時55分 公開
[伏見学,ITmedia]
日本交通の川鍋一朗社長 日本交通の川鍋一朗社長

 都内最大手のハイヤーおよびタクシー会社である日本交通は12月13日、日本マイクロソフトのシステム基盤を活用したタクシー配車サービスを発表した。ユーザーはスマートフォンのアプリケーションを利用することで、さまざまな地域でタクシーの注文が可能となる。

 新サービスは、各タクシー会社の配車システムとマイクロソフトのクラウド基盤「Windows Azure Platform」を組み合わせて、スマートフォンアプリで提供するというもの。全国のタクシー事業者13グループと提携し、札幌、埼玉、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、福岡の10地域でサービスを展開する。ユーザーはアプリを立ち上げ、GPSと連動したマップから乗車したい場所を指定し、注文ボタンを押すだけで、タクシーを呼ぶことができる。料金検索や場所のお気に入り登録なども容易に行えるのが特徴だという。

 日本交通では2011年1月から独自のタクシー配車アプリを提供しており、現在までに約15万件のダウンロード実績がある。「アプリ経由の累計売り上げが1億円を突破するなど着実に成長している」と日本交通の川鍋一朗社長は胸を張る。全国規模でのサービス展開へのニーズが高まる中、課題としていたシステム面で日本マイクロソフトのサポートを受けることによって、今回新たなサービスを提供できるに至ったという。

 今後の目標について、川鍋氏は「1年以内にすべての政令指定都市でサービス提供するほか、アプリで配車できるタクシー台数を現在の8595台から6万台に、全国のタクシー台数カバー率を30%に上げたい」と力強く語った。

 アプリは無料。対応端末はiPhone、Android、Windows Phone。

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