産学でのID連携を実現する「トラストフレームワーク」、NIIとOpenIDが共同研究へ

学生用IDで民間企業のサービスを安全利用できるようにするための「トラストフレームワーク」に関する研究に着手する。

» 2012年03月05日 12時07分 公開
[ITmedia]

 国立情報学研究所とOpenIDファウンデーション・ジャパンは3月5日、「学術認証フェデレーション」と民間企業のサービスを連携させるための「トラストフレームワーク」に関する研究に着手すると発表した。

 トラストフレームワークは、ユーザーの同意に基づいてユーザーに関する情報を事業者間で安全に流通させるための枠組み。ID提供側とサービス提供側との信頼関係の構築が容易になり、利便性の高いオンラインサービスの創出につながると期待されている。

 研究の第一弾では学生IDを民間サービスで安全に利用するための「Student Identity Trust Framework」を策定。2012年中に、民間企業がフレームワークに準拠した学生向けサービスを提供できるよう支援する。

 これにより、学生は大学が発行するIDで民間企業のサービスにログインして、学割などの特典サービスをオンラインで受けられるようになるほか、企業側は自社でID管理や資格確認などの仕組みを構築しなくても、大学が提供する「その人が学生である」という情報を基に学生へ自社サービスを提供できる。大学はIDを利用した学生への支援を強化できるという。

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