「Appleのセキュリティ対策はMicrosoftより10年遅れ」――KasperskyのCEO

Kaspersky Labの創業者が英誌のインタビューで「Appleはセキュリティに関してMicrosoftより10年遅れている」と語った。

» 2012年04月27日 07時15分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 ロシアのセキュリティ企業Kaspersky Labの創業者兼CEO、ユージン・カスペルスキー氏が英誌Computer Business Review(CBR)の独占インタビューに応え、「Appleはセキュリティに関してMicrosoftより10年遅れている」との見方を示した。

 4月25日のCBRオンライン版に掲載されたインタビューの中でカスペルスキー氏は、Macを狙ったマルウェア「Flashback」の猛威は今後の攻撃の連鎖の始まりにすぎないと予想。Macを狙ったマルウェアの増加は「時間と市場シェアの問題だ」と述べ、「Microsoftが10年以上前からいる世界にAppleは足を踏み入れた。(Macを狙うマルウェアは)今後もっともっと増えるだろう。サイバー犯罪者は成功から学ぶ。そして今回が初めての成功事例だった」と語った。

 さらに、Appleは今後、ユーザーを守るためにセキュリティアップデートのリリース周期を見直す必要に迫られ、セキュリティ対策への投資増額を強いられると予想している。

 Microsoftのエバンジェリスト、ジェリー・ニクソン氏は4月26日のブログでこのインタビューを紹介した。この中でニクソン氏は、iPadの普及を足掛かりとしてMacが企業にも進出するとの観測が高まっているが、エンタープライズ分野では安定性、サポート、後方互換性、そしてセキュリティが重視されると指摘。「果たしてAppleにそれができるのか」と疑問を投げ掛けている。

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