リコーとシスコ、中堅・中小企業向けにUCサービスを提供

リコージャパンとシスコシステムズが通信コミュニケーション分野で協業し、中堅・中小企業向けのビジネスコミュニケーションサービスを提供すると発表した。

» 2012年06月05日 17時05分 公開
[岡田靖,ITmedia]

 リコージャパンとシスコシステムズは6月5日、通信コミュニケーション分野で協業すると発表した。シスコのユニファイドコミュニケーション(UC)製品群を中核に、リコーがクラウドサービスとしてこれを構築・運用する「リコービジネスインターネットサービス(RBIS)」を10月から提供する。

 RBISは、クラウド上にUC環境を用意し、中堅・中小企業でUCを手軽に利用できることを目指したサービス。企業の内線/外線電話やメール、チャット、Web会議、プレゼンス(在席確認)などの機能を備え、スマートフォンやタブレット端末などからも利用可能。個人所有のモバイル端末を業務に使う「BYOD(Bring Your Own Device)」にも対応する。

リコービジネスインターネットサービスの概要

 顧客企業のPBXやメールサーバなど既存コミュニケーション環境をRBISに置き換えることで、設備の保守や運用に要する負担が軽減し、トータルコストの抑制効果が期待されるという。提供価格は調整中だが、従業員100人の2拠点の企業の場合は月額20万円弱になる見通し。試算からコスト削減効果は初期費用が50%、運用コストが28%になるとしている。

リコーのクラウドビジネス事業領域
提携を発表したリコージャパンの佐藤邦彦社長(左)とシスコシステムズの平井康文氏社長

 RBISの販売およびサポートはリコーグループおよび販売店の全国網が担当し、50万カ所以上の事業所の利用を想定。2015年度に100億円の売り上げを見込む。

 リコージャパン専務執行役員の窪田大介氏は、「クラウドというと、“雲の上”の仕組みの方を意識する人が多いが、リコーは雲より下の方、ユーザーに近いところに強みがある」と説明する。

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