Androidセキュリティアプリを刷新したカスペルスキー、タブレット版も投入へ

カスペルスキーはAndroid向けの最新版セキュリティアプリを発表。タブレット端末版ではGUIを専用設計した。

» 2012年06月12日 17時13分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 カスペルスキーは6月12日、Android向けセキュリティアプリ「カスペルスキー モバイル セキュリティ for Android」の最新版を発表した。15日から家電量販店などで発売する。

 最新版ではスマートフォンとタブレット端末それぞれに専用のGUIとセキュリティ機能を搭載した「カスペルスキー モバイル セキュリティ」と「カスペルスキー タブレット セキュリティ」の2種類を用意。ユーザーは利用する端末に応じたインストールファイルを専用サイトからダウンロードする。

高解像度画面にGUIを合わせたタブレット版を用意

 セキュリティ機能は、カスペルスキー モバイル セキュリティのアンチウイルスで「クラウドスキャナー」という同社の脅威データベースをリアルタイムに参照してユーザーが利用するファイルが脅威かどうかを判定する仕組みを新たに搭載した。また、インストールアプリの振る舞いを監視して不正な機能が実行されるのを阻止する機能や、危険サイトへの接続を遮断する機能も搭載した。

 カスペルスキー タブレット セキュリティでもクラウドスキャナーと、端末ロックやGPSによる位置情報の通知といった盗難・紛失対策を搭載。また専用のWeb管理画面も提供する。スマートフォン版ではSMSで端末の遠隔ロックなどができるが、タブレット端末ではSMSを利用しないケースが多いことからWeb管理画面から端末を遠隔操作できるようにしているという。

スマホ版とタブレット版の機能の違い

 販売価格は端末1台で1年間利用できるライセンスが2980円。ライセンスが2つの「ツインパック」が4480円となる。対応OSはスマートフォン版がAndroid 2.2/2/3/4.x、タブレット版が2.2〜4.x。

 会見した川合林太郎社長は、「2011年12月だけで1199種のモバイルマルウェアが見つかり、このうちの1179種がAndroidを標的にしたもの。個人情報の搾取やフィッシング詐欺、スパム攻撃が既に行われ、PCでみられる偽セキュリティソフトやランサムウェア(ファイルを勝手に暗号化して金銭を払えば復号すると脅すマルウェア)の出現も時間の問題」と対策の必要性を提起した。

2011年12月のマルウェア数は、2004年後半〜2010年の総数に匹敵する規模という

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ