「.docs」はGoogleとMicrosoftの対決に――新gTLDの申請リストが公開

ICANNが、申請された一般トップレベルドメイン(gTLD)の一覧を公開した。Googleはカタカナの「.グーグル」を含む101件を申請。「.doc」はMicrosoftと、「.drive」はAmazonと争うことになる。

» 2012年06月14日 07時14分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 インターネットドメイン監督団体ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)は6月13日(現地時間)、企業や組織が申請した一般トップレベルドメイン(gTLD)のリストを公開した。世界60カ国から1930件の申請があった。

 「.lol」などを申請したと発表していた米Googleの申請件数は101件。ただし、幾つかのgTLDは複数の団体が申請しているため、Googleが申請したすべてのgTLDを獲得できるかどうかは不明だ。例えば「.docs」は米Microsoftも、「.search」「.drive」などは米Amazon.comも申請している。Googleはカタカナの「.グーグル」やひらがなの「.みんな」も申請した。

 ICANNの申請ガイドブックの付属資料(リンク先はPDFのダウンロード)によると、複数の団体が同じgTLDを申請した場合は、オークションで獲得者を決める。

 Amazonは76件申請しており、日本語ではアマゾン、クラウド、ファッション、セール、ポイントなどを申請した。

 日本の企業では、日産が社名の他、「.infiniti」「.datsun」などのブランド名を申請。日本のIT企業としては、富士通、NTT、シャープ、ソニー、東芝など多数が申請している。ヨドバシカメラは「.yodobashi」と「.goldpoint」を申請。GMOインターネットのgTLD申請代行会社GMOドメインレジストリは「.tokyo」「.osaka」など多数の地名を申請した。

 ICANNはこの後、パブリックコメントと異議を受け付け、評価プロセスに入る。運用は2013年以降になる見通しだ。

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