IT調査会社のIDC Japanは中堅・中小企業のIT市場予測を発表した。
IT調査会社のIDC Japanは7月2日、国内中堅・中小企業(社員999人以下)のIT市場予測を発表した。2012年はIT支出が抑制傾向にありマイナス成長を予測している。
同調査によると、2012年の中堅・中小企業におけるIT市場規模は3兆5490億円で、前年比マイナス0.6%となった。国内経済は復興需要の本格化が見込まれているが、全国規模での電力不足の懸念が高まっているほか、円高、欧米経済の動向などの影響によって、不透明な状況が続いていることなどが影響しているという。産業分野別では、情報サービスが前年比で1.5%の成長となるほか、多くの企業において本格的な回復は2015年以降を予測している。
地域別では、2012年は近畿地方、九州/沖縄地方を除いた各地域でマイナス成長を予測する。特に東日本大震災で被災した北海道/東北地方では、復興需要が拡大しているが、2012年も4.0%のマイナス成長にとどまる。
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