IBM決算は減収増益 通年予測を上方修正

IBMの4〜6月期決算は、売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測に届かなかったが、同社は通年の予測を引き上げた。

» 2012年07月19日 11時01分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米IBMが7月18日(現地時間)に発表した第2四半期(4〜6月期)決算は、売上高が前年同期比3.3%減の257億8300万ドル、純利益は同5.9%増の38億8100万ドル(1株当たり3ドル34セント)だった。売上高、1株当たり純利益ともに、Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測(売上高が262億8000万ドル、1株当たり純利益が3ドル42セント)を下回った。

 営業利益は0.8%減の122億8100万ドル、粗利益率は1.2ポイント増の47.6%だった。

 売上高を部門別でみると、テクノロジーサービス部門は2.4%減の99億9500万ドル、ビジネスサービス部門は4.1%減の46億6700万ドル。ソフトウェア部門は横ばいの61億7100万ドルだった。ハードウェアを扱うシステム&テクノロジー部門の売上高は9.9%減の42億5900万ドルだった。

 地域別では、南北アメリカ地域が1%減の111億ドル、EMEA(欧州、中東、アフリカ)が9%減の79億ドル、アジア太平洋地域は2%増の63億ドルだった。中国での売り上げが26%増と好調だったが、日本では3%減となった。OEM事業の売上高は24%減の5億ドルだった。IBMの売上高は、その約60%が米国外からになっており、為替の影響が約10億ドルのマイナス要因になったという。

 バージニア(ジニー)・M・ロメッティ氏は、堅調な業績を発表できたとし、2012年通年の非GAAPの1株当たり利益目標を、前回発表の「15ドル以上」から「15.10ドル以上」に引き上げた。

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