理化学研究所と富士通が共同開発中のスーパーコンピュータ「京」が、半年に1度発表されるスパコン性能ランキング「TOP500」で前回の首位から2位へと順位を落とした。独ハンブルグで開催中のInternational Supercomputing Conference(ISC'12)で6月18日(現地時間)に発表された。
新たに首位に立ったのは、米ローレンス・リバモア国立研究所に設置された米IBMの「Sequoia」。ベンチマーク値は16.32ペタフロップスで、2011年11月に京が記録した10.51ペタフロップスの約1.55倍となった。SequoiaはTOP500の中で特にエネルギー効率のよいマシンの1台にも選ばれたという。
米国製スパコンが同ランキングで首位になるのは2年ぶり。前回2位だった中国の「天河1A号」は5位に転落し、今回のランキングではTop10の半数をIBM製スパコンが占める結果となった。
日本勢はこのほか、12位に日本原子力研究開発機構の「六ちゃん」(富士通製)、14位に東京工業大学学術国際情報センターの「TSUBAME2.0」(NEC/HP製)、18位に東京大学情報基盤センターの「OakLeaf」(富士通製)など。TOP500に合計35台がランクインし、前回(2011年11月)の30台と比較して数を増やした。
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