標的型攻撃の出口対策を強化する新製品 フォティーンフォティ技術研究所が発売

フォティーンフォティ技術研究所は、組織内に潜む不正プログラムの可視化や外部への不正な通信の遮断を行うセキュリティ対策製品を発表した。

» 2012年10月05日 16時11分 公開
[ITmedia]

 フォティーンフォティ技術研究所は10月5日、組織内に潜む不正プログラムの可視化と、不正プログラムが外部へ不正に情報を送信するのを遮断するセキュリティ対策製品「FFR tabaru」を12日に発売すると発表した。

 新製品は、仮想マシン上に脆弱性のあるコンピュータ環境を構築し、仮想マシン内でWebアクセスを行わせることによってWeb経由で感染するマルウェアを検知する。Webアクセスは実際のWebブラウザなどのクライアントプログラムを利用して自動的に巡回し、仮想マシンでは同社のヒューリスティックエンジンを使用して脆弱性を悪用するサイバー攻撃や不正プログラムを監視する。

 また、既設のProxyサーバとICAP連携させることで不正サイトへの接続を遮断する。同社が提供するブラックリストサービスを併用することで、不正サイトへの接続を事前に遮断できるようにもなっている。

 標的型サイバー攻撃では不正プログラムの侵入を遮断することに関心が向きがちだが、本質的には侵入した不正プログラムが機密情報を外部に送信することが脅威だとしており、新製品はこの「出口対策」を強化する目的で開発したという。

 製品価格はベースセットの場合で250万円(税別)となっている。

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