「Google Chrome 22」安定版のアップデート公開、極めて深刻な脆弱性に対処

Chromeの更新版では任意のコード実行につながる「Critical」レベルの脆弱性に対処。Flash Playerも脆弱性を修正したバージョンに更新した。

» 2012年10月09日 07時24分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Googleは10月8日、Webブラウザ「Google Chrome 22」安定版のアップデートをWindows、Mac、Linux向けに公開し、極めて深刻な脆弱性を含む複数の問題に対処した。

 Googleのブログによると、最新版のバージョン22.0.1229.92では計5件の脆弱性に対処した。このうち「オーディオデバイス処理におけるレースコンディション」の脆弱性は、危険度を同社の評価で最も高い「Critical」と評価。このレベルの脆弱性を悪用された場合、悪質なWebサイトなどを使って攻撃者に任意のコードを実行される恐れがある。Googleはこの情報を寄せた研究者に3133.7ドルの賞金を贈呈した。

 残る4件の脆弱性は、危険度「High」が1件、「Medium」が2件、「Low」が1件となっている。これとは別に、Adobe Systemsが同日Flash Playerのセキュリティアップデートを公開したことに合わせ、Chromeに組み込まれたFlash Playerも脆弱性を修正したバージョンに更新した。

 また、Mac上のテキスト表示の修正など、不具合の修正も多数盛り込まれている。

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